ミッドヴィクトリアンの気品あふれるバルーンバックサロンチェア。
バルーンバックチェアとは、背もたれの部分がバルーン(気球)のように丸くなっているチェアのこと。サロンチェアによくみられる形状で、素材はマホガニーかウォールナット等のクオリティの高い材で作られていることが多く、優美な曲線が特徴です。
このサロンチェアの見所は、銘木ローズウッドが使われていること。新鮮な木材からは甘い薔薇のような香りがすることから、その名がつけられたローズウッドは、英国では自生しない南洋材。世界中から貴重な材を手に入れていた大英帝国だからこその贅沢な材といえます。
ローズウッドの性質は重硬で緻密。乾燥までに長い時間を要し、硬いため加工に手間がかかる等、作り手にとっては大変な材ですがきちんと仕上げれば美しい光沢を放ち独特の杢目を愉しめることから、高級家具や楽器などに使用されてきました。
そのローズウッドを贅沢に使用したこのチェアの優美なフォルムも見逃せません。トップレイルはやや扁平で、中央にスクロールを組み合わせた透かし彫りがポイントであしらわれています。その透かし彫りに呼応するかのように、クロスレール中央にも透かし彫りが施され、よりチェアを軽やかに演出しています。今にも跳ねだしそうな躍動感あるカブリオレレッグ(跳ねる脚・猫脚)は、150年を超える古艶の深みが十分に堪能できる脚線美となっています。
ファブリックは、品の良いサックスブルーで彩られたベルベットジャガード。花とスクロールで飾られたカルトゥーシュの中には、アーチ型をした橋を囲むように木々が生い茂っている様が表現されています。モチーフはお屋敷の庭園でしょうか。それとも郊外の小川の情景でしょうか。円形のカルトゥーシュが座面の中央に配され、チェア全体を纏まりのある優雅さでまとめています。
こぶりで置いておくだけで美しいチェアは、サロンやちょっとした集まりにも重宝されたのではないでしょうか。

Musical Soiree by Ettore Simonetti /Italy 1882
置かれた空間に柔らかなメロディが流れるような珠玉のチェア。ミッドヴィクトリアンの英国から貴方にお届けいたします。
■英国
■主素材:ローズウッド
■推定製造年代:1870年代
■サイズ:幅45.5-46.5/奥行44.5-46/高さ82-82.5cm(座面までの高さ約44.5-46cm)
■サイズには1-1.5cm程度のばらつきがございます。
■杢目の見え方等がアップ写真と異なるチェアもございますことをご了承ください。
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
こちらをご一読ください。