修復工房
修復(レストレーション)とは、その家具が本来あるべき姿に戻すこと。パンカーダでは、店内に併設した工房で、経験豊富な専任修復士が一つ一つの家具を一貫して修復しています。一人が一つのアイテムを最初から最後まで担当することで、責任をもって修復作業を行い、別のスタッフにより最終チェックをした上で納品させていただきます。
英国をはじめとするヨーロッパのアンティーク家具は、最初から"何代にもわたって、長く使えるように"という考えのもとに作られています。それらは、次世代にも受け継がれてゆく大切な家財・調度品として、使いこまれ、時にはメンテナンスを経て、現代に受け継がれてきています。
英国なら英国、イタリアならイタリアといったように、国によっても、また工房によっても、修復技術は異なっています。 今までに何度も修復を経てきた家具は、修復の伝統と奥深さをも、受け継いでいるのです。 大切に受け継がれてきた上質な家具は、永い年月を経て生じる独特の風合い・色艶を備えています。パンカーダではその家具のコンディションを把握し、お客様のご希望に沿った修復を心がけています。
パンカーダでは、以下のような修復を行います。
・塗装は基本的にフレンチポリッシュ、ワツクスで仕上げます。
(ラッカー、ウレタン仕上げではありません)
・テーブルやイスのぐらつき等、構造的な修理
・ブックケースやキャビネット扉の、たてつけの調整
・イス座面の張替え
・キズの補修(元々のコンディションにより、キズや染みが残ることもございます)
メンテナンスに対する細かいご要望や、専門的なお話に関しても、出来る限り対応させていただいておりますので、修復士にお気軽にお声をおかけください。
修復例
具体的な修復を数例ご紹介いたします。修復方法や金額はコンディションや脚数によって異なりますので、あくまで参考としてお願いいたします。
◆椅子の修復事例:スプリング入りサロンチェア
かなり前に当店でご購入いただいたマホガニーのサロンチェアの修復です。
座面の中にコイルスプリングが入っており、スプリングのきいた座り心地が特徴の英国アンティークのサロンチェア。コイルスプリングは現代ではソファの内部構造に使われることが多く、チェアでは使われることが少ない、凝った仕様です。
底張りが剥がれ、バネが見えてしまっており、座面の生地にも傷みがみられました。座面は全てやり変え、木の接合部も繋ぎなおした方がよい、という判断をいたしました。
一度座面は全て剥がし、木部のみとします。
緩んだ接合部を全てきちんと繋ぎ合わせ、ニスを塗り重ねます。
次に座面を作ります。
ウェービングテープとバネを合わせて組んでいきます。
クッション材を乗せて、下張りをします。
お選びいただいた椅子張り地を柄合わせしながら張り込みます。
最後にブレードを廻して完成です。
【参考修復費用】
椅子組み直し、ニス塗り重ね、座面張り替え(ばねタイプ)1脚 30,000円(税別)
生地代、送料は別途となります。ご自身で椅子を当店に持ち込み、出来上がり次第お引き取りいただける場合は、もちろん送料は必要ございません。椅子の形状や脚数が異なる場合は、金額も異なります。この金額はあくまで参考とお考え下さい。
◆椅子の修復事例:オーク材ダイニングチェア
がっしりとしたオーク材のダイニングチェアの修復です。長く愛用されていたので、ぐらつきがあり、全体の組み直しが必要です。座面の生地とクッションもお手入れしなければならない状態でした。
今回はお客様のご来店が難しかったので、ご希望をお伺いしながら、張り替える生地を3点ご提案させていただきました。
張替前の生地と似た色味のやわらかいピンク系の生地。
少し印象を変えた、ブルーの小紋柄。
アンティークらしさが際立つ、大柄のベルベットジャガード。
写真をメールでお送りし、ご相談の結果ベルベットジャガードでご決定いただきました。
チェアのメンテナンスが始まります。ぞれぞれのパーツに分解し、一から組み立て直します。
シート部分もクッション材を足して下張りを行います。最後に、ご決定いただいたベルベットジャガードを張って完成となります。
【参考修復費用】
組み直し、ニス塗り直し、座面張り替え、クッションやりなおし:59,400円/3脚
生地代、送料は別途となります。ご自身で椅子を当店に持ち込み、出来上がり次第お引き取りいただける場合は、もちろん送料は必要ございません。椅子の形状や脚数が異なる場合は、金額も異なります。この金額はあくまで参考とお考え下さい。
◆椅子の修復事例:デュエットスツールの座面張替え
かなり幅広のアンティークピアノスツールの座面張替え例です。
このくらいの大きさになると二人が座れるため、「デュエットスツール/Duet Stool」とよばれます。がっしりとしたマホガニー材で出来ており、収納部もあって本体はとてもよいコンディションでした。傷みがみられた座面部分のみ、メンテナンスをさせていただきました。なお、今回は座面のみ外すことが比較的容易でしたので、座面部分のみ工房に持ち帰り、張替えをさせていただきました。
お客様がお選びになったのは、シックでモダンなブルーグレーの小紋柄でした。マホガニーの杢色に良く映えて、まるで違う表情のデュエットスツールに仕上げることができました。
玄関に置いて頂いて、収納やちょっとした物を置いたり、靴の脱ぎ履きの際に腰掛けるのに丁度良く納めていただけました。
【参考修復費用】
座面張り替え、クッションやりなおし:18,000円/脚(税別)
生地代、送料は別途となります。ご自身で椅子を当店に持ち込み、出来上がり次第お引き取りいただける場合は、もちろん送料は必要ございません。椅子の形状や脚数が異なる場合は、金額も異なります。この金額はあくまで参考とお考え下さい。
アンティーク家具はメンテナンスしながら、長く長く使われてきたお品物です。適切なメンテナンスをしていただくことが、次の時代に繋いでいくために必要です。わからないこと等ございましたら、どうぞご相談ください。
修復(レストレーション)とは、その家具が本来あるべき姿に戻すこと。パンカーダでは、店内に併設した工房で、経験豊富な専任修復士が一つ一つの家具を一貫して修復しています。一人が一つのアイテムを最初から最後まで担当することで、責任をもって修復作業を行い、別のスタッフにより最終チェックをした上で納品させていただきます。
英国をはじめとするヨーロッパのアンティーク家具は、最初から"何代にもわたって、長く使えるように"という考えのもとに作られています。それらは、次世代にも受け継がれてゆく大切な家財・調度品として、使いこまれ、時にはメンテナンスを経て、現代に受け継がれてきています。
英国なら英国、イタリアならイタリアといったように、国によっても、また工房によっても、修復技術は異なっています。 今までに何度も修復を経てきた家具は、修復の伝統と奥深さをも、受け継いでいるのです。 大切に受け継がれてきた上質な家具は、永い年月を経て生じる独特の風合い・色艶を備えています。パンカーダではその家具のコンディションを把握し、お客様のご希望に沿った修復を心がけています。
パンカーダでは、以下のような修復を行います。
・塗装は基本的にフレンチポリッシュ、ワツクスで仕上げます。
(ラッカー、ウレタン仕上げではありません)
・テーブルやイスのぐらつき等、構造的な修理
・ブックケースやキャビネット扉の、たてつけの調整
・イス座面の張替え
・キズの補修(元々のコンディションにより、キズや染みが残ることもございます)
メンテナンスに対する細かいご要望や、専門的なお話に関しても、出来る限り対応させていただいておりますので、修復士にお気軽にお声をおかけください。
修復例
具体的な修復を数例ご紹介いたします。修復方法や金額はコンディションや脚数によって異なりますので、あくまで参考としてお願いいたします。
◆椅子の修復事例:スプリング入りサロンチェア
かなり前に当店でご購入いただいたマホガニーのサロンチェアの修復です。
座面の中にコイルスプリングが入っており、スプリングのきいた座り心地が特徴の英国アンティークのサロンチェア。コイルスプリングは現代ではソファの内部構造に使われることが多く、チェアでは使われることが少ない、凝った仕様です。
底張りが剥がれ、バネが見えてしまっており、座面の生地にも傷みがみられました。座面は全てやり変え、木の接合部も繋ぎなおした方がよい、という判断をいたしました。
一度座面は全て剥がし、木部のみとします。
緩んだ接合部を全てきちんと繋ぎ合わせ、ニスを塗り重ねます。
次に座面を作ります。
ウェービングテープとバネを合わせて組んでいきます。
クッション材を乗せて、下張りをします。
お選びいただいた椅子張り地を柄合わせしながら張り込みます。
最後にブレードを廻して完成です。
【参考修復費用】
椅子組み直し、ニス塗り重ね、座面張り替え(ばねタイプ)1脚 30,000円(税別)
生地代、送料は別途となります。ご自身で椅子を当店に持ち込み、出来上がり次第お引き取りいただける場合は、もちろん送料は必要ございません。椅子の形状や脚数が異なる場合は、金額も異なります。この金額はあくまで参考とお考え下さい。
◆椅子の修復事例:オーク材ダイニングチェア
がっしりとしたオーク材のダイニングチェアの修復です。長く愛用されていたので、ぐらつきがあり、全体の組み直しが必要です。座面の生地とクッションもお手入れしなければならない状態でした。
今回はお客様のご来店が難しかったので、ご希望をお伺いしながら、張り替える生地を3点ご提案させていただきました。
張替前の生地と似た色味のやわらかいピンク系の生地。
少し印象を変えた、ブルーの小紋柄。
アンティークらしさが際立つ、大柄のベルベットジャガード。
写真をメールでお送りし、ご相談の結果ベルベットジャガードでご決定いただきました。
チェアのメンテナンスが始まります。ぞれぞれのパーツに分解し、一から組み立て直します。
シート部分もクッション材を足して下張りを行います。最後に、ご決定いただいたベルベットジャガードを張って完成となります。
【参考修復費用】
組み直し、ニス塗り直し、座面張り替え、クッションやりなおし:59,400円/3脚
生地代、送料は別途となります。ご自身で椅子を当店に持ち込み、出来上がり次第お引き取りいただける場合は、もちろん送料は必要ございません。椅子の形状や脚数が異なる場合は、金額も異なります。この金額はあくまで参考とお考え下さい。
◆椅子の修復事例:デュエットスツールの座面張替え
かなり幅広のアンティークピアノスツールの座面張替え例です。
このくらいの大きさになると二人が座れるため、「デュエットスツール/Duet Stool」とよばれます。がっしりとしたマホガニー材で出来ており、収納部もあって本体はとてもよいコンディションでした。傷みがみられた座面部分のみ、メンテナンスをさせていただきました。なお、今回は座面のみ外すことが比較的容易でしたので、座面部分のみ工房に持ち帰り、張替えをさせていただきました。
お客様がお選びになったのは、シックでモダンなブルーグレーの小紋柄でした。マホガニーの杢色に良く映えて、まるで違う表情のデュエットスツールに仕上げることができました。
玄関に置いて頂いて、収納やちょっとした物を置いたり、靴の脱ぎ履きの際に腰掛けるのに丁度良く納めていただけました。
【参考修復費用】
座面張り替え、クッションやりなおし:18,000円/脚(税別)
生地代、送料は別途となります。ご自身で椅子を当店に持ち込み、出来上がり次第お引き取りいただける場合は、もちろん送料は必要ございません。椅子の形状や脚数が異なる場合は、金額も異なります。この金額はあくまで参考とお考え下さい。
アンティーク家具はメンテナンスしながら、長く長く使われてきたお品物です。適切なメンテナンスをしていただくことが、次の時代に繋いでいくために必要です。わからないこと等ございましたら、どうぞご相談ください。