アカンサスフィート4連ネストテーブル/1196-051/幅61/奥行46/高さ61cm

1196-051

140,000円(税込154,000円)

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しっかりとした大きさをもつ4連ネストテーブルのご紹介です。


まず、ネストテーブルとは入れ子式テーブルのこと。はっきりとした出自は不明ですが、歴史に残っているひとつめのは1805年、英国の家具デザイナートーマス・シェラトンの著書に4つのテーブルをひとつに収納する「Quartetto tables」が掲載されており、おそらくそれは裁縫の用途のためのものであったこと。

次に、1808年発刊ジョージ・スミスによる「Household Furniture」には「refreshment tables」として紹介されていたそうで、このことから19世紀初頭にはある程度認知はされていたことと思われます。ただ、両方ともに具体的な形は不明で、何らかの方法で入れ子状態にしてコンパクトになる形式のテーブルが考案されていた、ということのようです。


ネストテーブルの種類としては、1つの円形テーブルの下に4つの扇形の小テーブルが組み込まれていたり、1つの長方形テーブルの下に3つの小ゲートレッグテーブルが組み込まれているものなどございますが、代表的なものは相似形のテーブルが次々に重なるようなタイプが多いように思います。どのタイプも19世紀から使われていましたが、エドワーディアンになってから特に人気となった家具といわれています。



それでは、今回のお品物を見てみましょう。

形としてはオーソドックスに相似形のテーブルが次々に重なるタイプです。天板はウォールナットの化粧張り。美しい杢目はクォータリング(四分割)によって深遠な模様を広げ、瑞々しい艶がなんとも贅沢な眺めを堪能させてくれます。杢目と呼応するかのようなリズミカルなシェイプが天板を際立たせ、自然と手仕事の幸せな融合を生み出しています。


すらりと優雅にのびたカブリオレレッグのニーには豊穣の象徴ホタテ貝の浮彫り。脚先には古代ギリシアよりヨーロッパ伝統の意匠である生命力の象徴アカンサスリーフが彫り込まれ、単独でも、揃いでも存在感のある美しさをご堪能いただけます。


通常3連が多いネストテーブルですが、このネストテーブルは4連となっていますので、よりバリエーションがある使い勝手が可能。例えば一番大きなテーブルをセンターに、残り3つをゲストそれぞれのテーブルとすれば、おもてなしに最適のレイアウトを組むことができます。前述の「Household Furniture」掲載の「refreshment tables」はこのような使い方だったのかもしれません。


他にも2個づつセットにして2箇所に配したり、もちろんバラバラに置いても絵になります。


人の暮らしの変化とともに変わる家具のかたち。それでも、時間を積み重ねてきた家具はその歴史と共に在り、確かな説得力をもっています。
そんな英国アンティーク家具を使いこなし、貴方の日々に新たな豊かさを加えてみてはいかがでしょうか。




■英国
■主素材:ウォールナット
■推定製造年代:1920年代
■一番大きなテーブル(Lサイズ):幅61/奥行46/高さ61cm
■Mサイズ:幅52.5/奥行41/高さ57cm
■Sサイズ:幅45/奥行36/高さ54cm
■SSサイズ:幅37.5/奥行31/高さ50.5cm
■4点で1セットのお品物です。
■天板には若干の修復跡がございます。写真では写りにくい部分もあるため現品をご確認いただく事をお勧め致します。
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましてはこちらをご一読ください。