シェラトンスタイル マーケットリー キドニーテーブル/1243-006/幅69/奥行42/高さ68.7cm

1243-006

250,000円(税込275,000円)

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流麗な曲線がインテリアのまたとないアクセントとなる、キドニーテーブルのご紹介です。


「キドニーテーブル/Kidney Table」とは、文字通り「キドニー=腎臓」のような形をしたテーブルのこと。由来としてのひとつの説は、ルイ15世時代 (1715-74) のフランスで、書き物机や化粧台として初めて登場し、その後 18世紀後半に入ってきたというもの。このデザインのフランス語の別名は「haricot/ハリコット/インゲン豆」。英国でも赤インゲン豆を「キドニービーンズ」とよびますので、そのあたりが一緒になって伝えられたのかもしれません。

18世紀の英国家具は俗にいう「シェラトンの時代」。Thomas Sheraton/トーマス・シェラトン(1751-1806)によって確立したデザイン様式が台頭しており、このキドニーシェイプもデスクを中心に多く作られ、大層な人気を得たと言われています。


他にシェラトン様式の特徴としては、幾何学的な直線や曲線をとり入れたシンプルで軽快なフォルム、そして象嵌細工によってつくられる優美なモチーフがあげられます。彫刻的な造形はそれほどなく、良い杢目のマホガニーに華麗な象嵌を施したものが多く見られます。壺、薔薇、ベルフラワー、、花綱飾り等々。



今回ご紹介するキドニーテーブルはまさにこのシェラトンスタイル。

天板には可憐な花とリボンのマーケットリー(絵画的象嵌細工)が施され、すらりと伸びた脚にはストリンギングが施されています。天板下の幕板や下段のプラットフォームにもストリンギングは廻され、完成されたフォルムをさらになぞるように際立たせています。

作られた時代は1910年代頃、エドワード朝と推測いたします。18世紀シェラトンの時代より愛されてきたフォルムとテクニックは、エドワード朝でももちろん引き継がれ、そして今なお私たちの眼を愉しませてくれます。

艶めく杢目のマホガニーを背後に奏でられるマーケットリーと、優雅なフォルム。そして置く方向により表情が変わるキドニーシェイプは、英国アンティーク家具をもつ醍醐味を感じさせてくれることでしょう。




■英国
■主素材:マホガニー
■推定製造年代:1910年代
■サイズ:幅69cm/奥行42cm/高さ68.7cm
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましてはこちらをご一読ください。