獅子と鷲のカーヴィングと独特のフォルムが印象的な、カーヴドスピニングチェア(Lion & Eagle)。
スピニングチェア(Spinng Chair)とは、糸紡ぎ器で作業をするときに座るこぶりなチェアのこと。肘がぶつからないよう、細くまっすぐな背もたれが特徴です。素材は英国アンティークの根源であるオーク。素朴で優しく、硬くしっかりとした木は、100年近い歳月を経て見事な古艶をまとっています。
背には王冠をかぶった獅子、座面には鷲がカーヴィングされています。王冠の獅子は英国王室の紋章を護るサポーターであり、王室の象徴でもあります。
一方で鷲は紋章学では強さ、勇気、遠眼、不死などの象徴、空の王者や最高神の使者とも考えられています。
さらに、三つ葉のような文様はケルトの組紐文様で、トリケトラ(ケルティック・トリニティー・ノット)と呼ばれるもの。ラテン語で3つのコーナーを意味し、作用(能動)抵抗(受動)平衡(中和)、物質の上昇と下降(進化退化的な変化)を起こす力を表しているといわれます。キリスト教の三位一体とも通づるこの概念は、3という数を神聖視するヨーロッパの伝統に深く根差したものであるといえます。
玄関ホールに置けば、この上ない護り神となってくれそうなチェア。
英国アンティーク家具の原点ともいえそうなプリミティヴな質感は他では類をみない独特な空間を造り上げることでしょう。
■英国
■主素材:オーク
■推定製造年代:1920年代
■サイズ:幅30/奥行35/高さ102.5cm(座面までの高さ約36.5cm)
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましてはこちらをご一読ください。
*実際に座るというよりはディスプレイ用です。
*プランツスタンドやドール用のチェアとしてのご使用をお勧め致します。