豊かな緑の調和をもたらす、リーデッドコラムプランツスタンド。
航路で世界を行き来するようになった18世紀、英国では各国を回って珍しい動植物を収集するハンターが活躍していました。
19世紀の始め頃にウォードの箱と呼ばれるガラス器が発明され、植物の運搬に使われるようになると様々な植物が持ち込まれました。運搬用ではあったものの、大気汚染が問題となっていたヴィクトリア時代のロンドンでは、近代的なデザインも人気となり、そのガラス器に植物を入れて飾ることが大流行しました。このようなスタンドにもそれらを飾り、ガラスの中に広がる異国の植物を愉しんだことでしょう。
Wardian Case in Victorian era
このプランツスタンドは上質のマホガニーに意匠を凝らした逸品。ダークマホガニーの艶を活かした存在感のある佇まいです。
天板は詰んだマホガニーの木目と濃淡が趣深く現れ、わずかに立ち上がったエッジのモールディングが深みのある表情をみせています。支柱は細い管を束ねたような、葦(reed)を意味するリーデットのデザイン。ターニングを経たその下のバラスター型にもリーデッドが彫り込まれ、上部とはまた違った表情をみせています。
脚はトリポッドのボール&クロウ。すらりと細身に削り出された三本の脚先には珠を掴む爪先が表現され、深いマホガニーの古艶と共に趣深い表情をご堪能いただけます。
アイビーやポトスなど蔦の植物を飾れば、存在感あるお部屋のアクセントとなるでしょう。テラリウムをディスプレイしてガラスの中の世界を眺めるのもおすすめです。
アンティークと緑が織りなす彩り豊かな空間をお愉しみください。
■英国
■主素材:マホガニー
■推定製造年代:1900年
■サイズ:幅50.5/奥行44/高さ141.5cm(天板直径30cm)
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
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