趣深いオーク材で作られた、程よい大きさのバーカウンターのご紹介です。
台形の内側を刳り抜いたような平面をもつバーカウンターは、1930年代頃の英国のもの。天板エッジのモールディング、パネル状のデザインの前板、天板下の小さなアーチが連なる文様は、伝統のゴシックリバイバル・スタイルを表現しています。また前面にはポイントで、落とし格子と扉、そして葡萄をモチーフにしたカーヴィングが施されています。
葡萄は初期キリスト教の頃より、重要な装飾モチーフでした。沢山の実が集まった葡萄の房は豊穣を表し、どこまでものびる蔓は強い生命力の象徴です。また、中世の城門でみることの出来る落とし格子は、しばしば紋章(コート・オブ・アームズ)に象徴的に登場します。その意味は「敵に対する防御」。
このカウンターには左右の小さい面には落とし格子が、中央の面には扉のカーヴィングが配されています。扉は世界や人を繋ぐ象徴的なもの。豊穣の地で(もしくは葡萄酒を介して)、家を護りつつ、人と繋がる。そんな意味が込められているのではないでしょうか。
Coat of Arms :Metropolitan Borough of Westminster
カウンターの内側は簡単な作業ができる低いカウンターと収納スペースがあり、実用に便利な作りとなっています。左右の扉はデザイン的にも凝った菱形格子のガラス扉ですので、どの面からみても見映えがするカウンターはお部屋の仕切り代わりにもお使いいただけそうです。
リビングのコーナーにおいてホームバーとしてお使いになるのはもちろん、内部はちょっと囲われた感じになりますので、ノートPCを置いて、顔を上げれば外の空間が見えるミニ書斎としてもよろしいかもしれません。
英国伝統のエッセンスを散りばめた小粋な家具は、貴方の暮らしに新しいシーンを運んできてくれることでしょう。
■英国
■主素材:オーク
■推定製造年代:1930年代
■サイズ:幅153/奥行56/高さ108cm(内部カウンター天板高さ73.5cm)
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。
アンティーク家具の特性につきましては
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*スタッフブログでカウンターの細かな寸法をご紹介しております。
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