端正な佇まいが洗練された空間をつくる、エドワーディアンサイドチェア。
上質な英国エドワーディアンの佇まいをみせるチェアは、ラインのコントラストが美しく表現された佳作。薔薇とグリーンで上品にまとめられたファブリックがチェアのシルエットに映え、さりげなくもクラシカルな雰囲気でお部屋を包んでくれます。
このチェアがつくられた1910年代は、60年以上にも及ぶヴィクトリア女王の統治が終わりを迎え、エドワーディアンという新たな時代が始まった頃でした。ヴィクトリアン・ロココのように曲線が多用されたデザインから、直線とインレイですっきりとした端正な印象の家具が主流となりました。
The Drawing room of the Hotel Cecil,1900
そんなエドワーディアンの雰囲気が漂うチェアは、シンプルながら要所に秀逸なセンスを光らせます。トップレイルはリズムをつけるようにカーヴがかかり、バックスプラットに施されたストリンギング(線象嵌)が直線を強調しています。
脚はテーパードのリングターンドレッグ。膨らみある上部からすっと先細りするラインが美しく、リング部分がアクセントをつけています。フロントのストレッチャーは脚とのバランスを考えた挽き物細工。直線のなかに上手く曲線を取り入れた、飽きのこない優れたデザインです。
座面は薔薇とグリーンのコントラストが美しい先染めのジャガード織り。刺繍のように表現された赤い薔薇は愛らしく、小さな葉まで織り出されたファブリックは、表情豊かにチェアを彩ります。グリーンの部分には同系色のリーフが沈み込ませてあり、角度によって浮かび上がる様子はいつでも新鮮な印象を与えてくれます。ストライプを基調としたデザインがクラシカルなチェアのシルエットに相性良く、双方の魅力を大いに引き立たせています。
華奢なチェアのため、小柄な方におすすめです。玄関や廊下に飾るチェアとしても活躍してくれることでしょう。
■英国
■主素材:マホガニー
■推定製造年代:1910年代
■サイズ:幅39.5/奥行44.5/高さ91.5cm(座面までの高さ46cm)
■複数脚在庫がある場合、杢目の見え方が写真と異なるチェアもございますことをご了承ください。
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
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