華やかなホームパーティーを演出する、アールヌーヴォーマーケットリーカクテルキャビネット。
ゲストを招いて開くホームパーティーやプライベートでお酒を嗜むとき、カクテルキャビネットはこの上なく洒落たもてなしをしてくれます。扉を開けば耽美なアールヌーヴォーに酔いしれる、贅沢な大人の時間の始まりです。
ベースのお酒にジュースなどを混ぜてつくるカクテルは、古代エジプトの頃からつくられ始めたといわれています。中世では温かいカクテルもつくられ、ポート・ワインをベースにしたカクテル「ニーガス」は、英国陸軍大佐フランシス・ニーガスが考案したといいます。
その後、製氷機が開発されたことで冷たいカクテルが飲まれるようになり、現代のスタイルが確立しました。このキャビネットがつくられた1900年代、氷はまだ貴重品ですが、このような洒落たカクテルキャビネットを所有していた人物ならば、一足先にコールド・カクテルも味わっていたかもしれません。
Heidsieck & Co. by Alphonse Mucha(1860-1939, Czech)
扉にはアールヌーヴォー特有の曲線で表現されたマーケットリーが優美な世界を広げています。中心の花はあやめでしょうか。しとやかな姿は瑞々しく風雅に、自然美を追求したアールヌーヴォーの根幹を主張しているかのようです。
その扉を開けるとホルダーがせり出す仕組みになっていてグラスを収納することができます。扉が天板代わりになり、ちょっとしたバーカウンターのよう。ホルダー横の支持金物もデザイン性のある透かし模様になっていて、細かな配慮に作り手のこだわりを感じます。抽斗は深く仕切りもあるのでお酒のストックなども収納できそうです。
すべては最高のもてなしを演出するため。世紀末を風靡したアールヌーヴォーの美しさをとなりに、本格派のカクテル・パーティーをお愉しみください。
■英国
■主素材:マホガニー
■推定製造年代:1900年代
■サイズ:幅88.5/奥行42.5/高さ122cm
■内部仕切り板は固定です。位置の変更も可能ですが別途費用がかかります。詳細はお問い合わせください。
■施錠できる鍵は付属しません。
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
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