上質を積み重ねた優雅な姿に心惹かれる、ミッドヴィクトリアン カーヴドショーウッドチェア。
遠くミッドヴィクトリアンから届いたチェアには品格と典雅な趣が漂います。ゆったりと背を預ければ、ドローイングルームで寛いでいた紳士淑女の記憶を追体験するような、贅沢なひとときが訪れることでしょう。
このようなチェアはヴィクトリア時代のドローイングルームには欠かせないものでした。ゲストをもてなす寛ぎの部屋として、豪華な内装と美しい家具調度品に囲まれたそのお屋敷一番の部屋には座り心地の良い贅沢なチェアがいくつも用意されていました。
In the library by Benjamin Eugene Fichel (francais, 1826-1895)
このチェアもおそらくそのうちのひとつ。流麗なフォルムと丹念に彫り込まれたカーヴィング、手触りのよいウォールナットの木肌感は、優雅なドローイングルームに置かれていたことを想像させます。
カーヴィングの仕上がりはトップクラスの職人技。背もたれのトップにはふっくらとたわわな実が配され、豊かな実りへの憧憬が感じられます。背もたれとアームを繋ぐ部分はロココ様式を思わせるCスクロールとなっており、軽やかに優雅にパーツを繋いでいます。レッグのニーには花のカーヴィングが摘み取れんばかりに表現され、その優美な姿がひときわ目を惹きます。
たっぷりとボタン留めされた豪華な背もたれは、その奥行きで豊かな表情をみせ、背中へのあたりも抜群。張り地に使われた柔らかなイエローグリーンを基調としたベルベットジャガードは、見る角度や光源によりて様々な表情をみせます。奥行があり低めの座高ですので、ゆったりと座ることが出来ます。
プライベートルームなどで一人の時間を愉しむときにも重宝されていたアームチェア。貴方の特別な一席となるために、150年の時を経て届いた逸品をご堪能ください。
■英国
■主素材:ウォールナット
■推定製造年代:1870年代
■サイズ:幅68.5/奥行90/高さ94.5/座面までの高さ約34cm
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましてはこちらをご一読ください。