フットスツールとは文字通り脚のためのスツール。
歴史は古く、古代エジプトの壁画にも登場するほどの歴史をもちます。
ヨーロッパには18世紀後半にオスマン帝国から伝わったとされ、オスマン/Ottomanの言葉からオットマンとも呼ばれます。19世紀になると様々な形のフットスツールがつくられるようになりました。
今回ご紹介するのは19世紀フランスのフットスツール。
脚は「鐘/ベル」を逆さまにしたようなシェイプの挽物細工がポイントとなっており、「Bell turned leg」もしくは「Bell Foot」などとよばれ、ヨーロッパにおいて17世紀頃からみられる伝統的なデザインです。脚を乗せる部分は少しばかり傾斜がついており、椅子に座ったときに手前が低くなるように置けば、より足を自然に受け止めてくれる傾きとなっています。
布はデッドストックのベルベットジャガードを張り込みました。金色の繻子目をベースに、ブルーやレンガ色のベルベットで唐草文様が織り出された凝ったファブリックです。
こぶりながらも存在感のある小家具は、お部屋の程よいワンポイントとなって、より深い寛ぎをお愉しみいただける事と思います。
■フランス
■主素材:木
■推定製造年代:1890年代
■サイズ:幅37.5/奥行26.5/高さ18.5-20cm
■写真ではわかりづらいですが、座面は少し傾斜しています。
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましてはこちらをご一読ください。