The Illustrated London News 1850年6月1日号 /8113-395/幅27.2/高さ39.8cm

8113-395

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イラストレイテッド・ロンドン・ニュースとは、英国で本格的な挿絵新聞として1843年に創刊された週刊新聞のこと。当初は2万6千部、1863年には毎週約30万部を売り上げていたという大人気の新聞でした。

ヴィクトリア時代初期の1840年代、ロンドンでは大小80近い新聞が発刊されていたといいます。お値段はタイムズ紙が5ペンス、ガーディアン紙が7ペンスに対し、イラストレイテッド・ロンドン・ニュースは6ペンス。

新聞に写真が網目製版で載るのは1880年のNew York Daily Graphicが最初といわれていますので、初めは挿絵は写真ではなくすべて絵(版画)でした。どの新聞もコストと時間がかかる挿絵には重点が置かれておらず、たまに掲載される程度だったようです。

そんななか、イラストレイテッド・ロンドン・ニュースが16ページに32枚もの“さし絵”をのせて、週刊とはいえ他紙とほぼ同じ価格の6ペンスで売り出したことは非常に画期的なことでした。写真すら新聞にのらない時代、世の中の人々は緻密に再現された挿絵にどれほど心を奪われたことでしょう。


当時の挿絵は木版画であり、元絵を描き、それに合わせて職人が木を彫らなければなりません。そして、「ニュース」とあるからには、ニュース記事に合わせた挿絵を素早く完成させる必要があります。そのために、原版木に貼られた元絵を6から12程度に分割し、それぞれ別の職人が彫り、最後に組み合わせるという高度な技術が使われていたといいます。後に挿絵は写真となっていきますが、それまでの版画は、現代の私たちからすれば充分に味わい深い芸術として心に迫ります。


今回の1枚は1850年6月1日号より、英国南部の町「Rye/ライ」をロンドン市長が公式訪問した、というトピックの頁となります。


現代でも人気の小さな美しい町の、170年以上前の一コマをご鑑賞ください。




■英国
■主素材:紙
■推定製造年代:1869年
■サイズ:幅27.2/高さ39.8cm
■こちらのお品物はアンティークです。古い紙物ですので、変色、エッジの傷みや若干の破れなどがございます。


*ご希望に応じてフレーミングを承ります。参考画像の仕上りにて、+13,750円(税込)にて承ります。ご希望の場合はカートには入れず、メールにてお問い合わせください。(フレーム外寸:39.4×50.9cm)

*フレーミング仕様:ゴールドマット、縁木製(黒+金)、表面クリアアクリル、背面ハニカムパネル、吊紐付(壁付けの吊り金具は付属しません)、現行品。
*全体のバランスは参考画像と多少異なることがございますことをご了承ください。