ポーセリン デスクスタンド with シルバートリム by G.FALKENBERG /8125-124

8125-124

93,000円(税込102,300円)

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白く輝く肌に、丁寧に施されたフェストゥーン(花綱文様)が可憐な印象を与える美しい器。優雅な磁器のデスクスタンドのご紹介です。


長い長い筆記具の歴史の中で、圧倒的に長く使われてきたつけペンとインク壺。つけペンについては7世紀初め頃から18世紀まで1000年以上も使われていたとされる羽ペン、その後の金属製のペン先の物まで様々ですが、万年筆が普及した19世紀後半以降も使われ続けていることはご承知のとおり。デスクには必須のアイテムだけに、贅を凝らした品物が多く存在し、意匠や材のバリエーションは多肢に渡ります。


Lady Writing a Letter by Albert Edelfelt(1854-1905)Lady Writing a Letter by Albert Edelfelt(1854-1905)



今回ご紹介するデスクスタンドはインク壺とペンスタンドが一体となったお品物。中央の凹みはインク壺を入れる為の物。周囲にある3つの小さな円はペンを立てる為の物。そしてぐるっと周囲をまわるドーナツ状の凹みは、ペン先についた余分なインクを吸わせる為の白砂を入れておくための場所といわれています。


可憐な小花の絵付けが施された磁器の本体に、ミネルヴァの刻印がおされたシルバーのトリム/縁飾りが施されています。シルバーには「G.FALKENBERG」の刻印もみられます。これはフランス・パリにあったメーカー「GEORGES FALKENBERG(1894-1928)」のこと。

そして、磁器本体の底面には窯印がみられ、薄青い色で描かれた「ダブルL」とよばれる囲いの中に「P」の文字がございます。「ダブルL」といえば、フランス・セーブル窯がルイ王朝時代、18世紀に使用していたマーク。1752年の「A」から始まり、「P」は1768年にあたります。


確証はございませんが、陶磁器本体が1768年製造のセーブル窯、そして19世紀末にGEORGES FALKENBERGによってシルバーの縁飾りが取り付けられた、という可能性もあるのではないでしょうか。

長い年月愛用してきたスタンドの縁が若干疲れた感じになったとき、もしくは古くから家にあったスタンドを自分なりに化粧直ししたくなったとき。シルバートリムで囲い、また新しい気持ちで使ったのかもしれません。


そんな想像も愉しい、フランスアンティークの佳品。

デスクに置いて昔ながらのペンスタンドとしてはもちろん、ディスプレイ用の花器としてお使いいただくのもよろしいかと思います。可憐な絵付けとシルバートリムの歳月を経た質感で、置物としても十分な存在感をはなちます。

アンティーク家具にディスプレイすれば、お互いを引き立て合うまたとないピースとなることでしょう。


■フランス
■主素材:磁器、シルバー
■推定製造年代:シルバートリム:1894-1928年(陶器本体は1768年の可能性有)
■サイズ:直径12.9cm/高さ5.3cm
■こちらのお品物はアンティークです。お取り扱いにはご注意ください。
■金彩や絵付けに若干のカスレがみられます。
■見える範囲においてカケやヒビはみられません。
■上部の縁飾りは若干のウキがみられますが、取れてしまうようなものではございません。