絵画を縁どる役割をもつ額縁。
額縁は絵画と結びついていると同時に、家具の歴史とも切り離すことができません。インテリアの一部として、絵画とその他のエレメントを結びつける役割をも果たしてきました。額縁には様々な様式や意匠があり、その存在感はインテリアの中で無視できない重要な要素であるといえるでしょう。
The Art Gallery of Jan Gildemeester Jansz by Adriaan de Lelie 1794–95
今回ご紹介するのはフランスの古い額縁。フレーム枠は緩やかな曲線を描き、コーナー部分のみに、立体的な薔薇や小花の飾りが施された優雅なデザインが特徴です。
昔の額装は作品を入れたあとは裏板を釘でとめ、裏面全体を紙で貼って仕上げていました。作品を取り換える場合は紙を剥がし、釘を抜き・・・と専門職が行っていたものです。古い額はコーナー部分のつなぎ目が構造的に弱い場合が多いのですが、このお品物はコーナー部分に埋め木で補強がされており、丁寧な仕事ぶりを感じることができます。
お気に入りの作品を入れるのはもちろん、額縁だけを壁に掛け、枝など小物でデコレーションするのも素敵かと思います。
フランスのエッセンス漂う優雅なひとしなを、貴方のギャラリーに加えてみてはいかがでしょうか。
■フランス
■主素材:パイン、石膏、他
■推定製造年代:1850年代
■サイズ(外寸):幅46/奥行4/高さ58cm
■サイズ(窓寸):約35.2×47.3cm
■しゃくり寸法:約0.7〜0.8cm
■こちらのお品物はアンティークです。部分的に金彩の剥がれ、材の欠けなどがみられます。
■基本的に現状でのお渡しとなります。
*掛金具はご要望に応じて場所を変える事も可能です。
*ガラスを入れる、ミラーを入れる等のご要望がございましたら都度お見積りさせていただきます。