柔らかなハンドペイントの薔薇が優美な、ヴィクトリアンローズペイントサイドチェア。
シノワズリの趣を感じさせるエボナイズド調の仕上げに、手書きならではの繊細な薔薇が描かれたレイトヴィクトリアンの逸品。印象的なツイストと鮮やかなファブリックが存在感をより際立たせ、華麗にお部屋を彩ります。18世紀のヨーロッパを席巻した東洋趣味の趣を湛えた風雅なサイドチェアをご紹介いたします。
シノワズリとは18世紀に最高潮となった東洋趣味のこと。17世紀の後半から中国の陶磁器がフランスの王侯貴族のあいだで人気を博し、その後ロココ様式と融合したことで大きな流行となりました。日本の漆器はそのままjapanと呼ばれ、家具でも漆を使った塗装を模倣する技法が研究されたといいます。
The Library, Cragside Mansion
そんな東洋趣味を体現したこのサイドチェアは、ハンドペイントとツイストの意匠が大きな特徴。トップレイルに描かれた大きな薔薇は、なんとも優美で趣深い表情をみせています。随所に散りばめられた金色の小花は蒔絵をイメージしたものでしょうか、巧みな職人技で丁寧に表現されています。脚はサーベルレッグタイプで、すらりとしたシルエットにリズムのあるターニングがアクセントとなり、軽快な印象を与えています。
そして、色鮮やかなファブリックがエボナイズド調の黒艶と美しいコントラストを成し、小ぶりながら存在感のある佇まいです。
ひとつ置くだけでお部屋の印象を大きく変えてくれる装飾性豊かなサイドチェア。個性的でありながら、思いのほかすんなりとインテリアに溶け込みます。
東洋に憧れた貴族のように、優雅なひとときをお愉しみください。
■英国
■主素材:エボナイズド仕上げ
■推定製造年代:1890年代
■サイズ:幅42.5/奥行46/高さ90cm(座面までの高さ約39cm)
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
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