典雅なシルエットと芸術的な象嵌細工が融合した、サボナローラスタイルヴィクトリアンマーケットリースツール。
歴史あるサボナローラ・チェアのフォルムを受け継ぐスツールはクラシカルで印象的な佇まい。物語性を感じさせる神秘的なマーケットリーが心を惹きつけます。空間に優美を、心に高揚をもたらす類稀なる傑作をご覧ください。
サボナローラ・チェアはイタリアの修道士ジロラモ・サボナローラからその名がついたといわれる折り畳みチェアで、X型のフォルムが大きな特徴です。ルネッサンス初期のイタリアで発展し、19世紀にはカーヴィングやインレイが施された装飾性に富んだチェアがつくられるようになりました。
そんなサボナローラ・チェアのフォルムを踏襲したこのスツール。両サイドの立ち上がりは見応えがあり、古典的でありながら貴族的な軽快さも感じさせます。脚にはストリギング(線象嵌)が巡り、正面と裏に施されたマーケットリーは精緻を極めた見事な完成度です。果物を盛った杯を中心に、左右対称に配されたシードラゴンを思わせる幻獣とリーフのスクロールが細かく忠実に表現され、ひとつの象嵌細工のなかに幻想的な世界が広がっています。
ファブリックは1876年にデザインされたウィリアム・モリスのクラウン・インペリアル。蕾のようなモチーフを中心にリーフが繰り返し現れるパターンには、モリスの敬愛する自然美が繊細に表現されています。周囲の鋲打ちが格調高い佇まいの仕上げとなっているようです。
by Vittorio Reggianini (Italian, 1858-1938)
優美な姿と安定感のある座り心地は様々なシーンで重宝することでしょう。
玄関ホールなどに置いても好印象を与えてくれそうです。
華やかなルネッサンスの歴史を身近に感じさせる逸品です。
■英国
■主素材:マホガニー
■推定製造年代:1890年代
■サイズ:幅56/奥行38/高さ63cm/座面までの高さ約46cm
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
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*サボナローラチェアについてスタッフブログにてご紹介しております。
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