優雅なペディメントが印象的な、ヴィクトリアンロココスタイルキャビネット。
象徴的なモチーフのカーヴィングをトップに、ロココのエッセンスが散りばめられた優雅なキャビネットは格調高く華麗な空間を演出します。限りない美しさで心を満たす逸品を、どうぞご覧ください。
18世紀のフランスで主流となったロココ様式は、英国でもブリティッシュ・ロココとして流行し、ヴィクトリア時代にはリヴァイバルされて再び大きな人気を博したスタイルです。ペディメントのトップにはロココの象徴でもあるロカイユを思わせる優美なカーヴィングが据えられています。流麗な曲線を描き、躍動感のある大胆なカーヴィングは、このキャビネットの美しさを象徴するかのように堂々たる佇まいをみせています。面取りされた二枚のミラーが贅沢な輝きを放ち、映り込む景色は奥行きのある空間を演出してくれることでしょう。
秀逸なシルエットをつくるのは、レリーフを施された両サイドの流れるようなカーヴでしょう。絶妙のラインは壮麗な格式としなやかな美しさを体現しています。やや短めのレッグは安定感があり、どの角度からみても気品ある姿を崩しません。
内張はクラシカルなパターンを展開する高級感漂うファブリックを合わせました。ガラス扉にかかるかかるグレイジングバーの流麗なラインやその上のフレットワークなど、ヴィクトリアン・ロココらしい優雅な装飾が溢れています。三枚の棚板はリバーシブル仕様となっており、木板面を上にすれば書籍などを収納することも可能です。
The connoisseur by Johann Hamza (1850-1927)
The connoisseur by Johann Hamza (1850-1927)
ダークマホガニーの贅沢な艶はいつの時代も憧れでありました。このような装飾性の高いキャビネットはヴィクトリア時代に大変好まれ、上流階級の家庭では一つの部屋に複数のキャビネットが置かれていたこともあったようです。
ヴィクトリアンの優雅をそのまま運んできたキャビネットは、これからもその美しさを重ねていくことでしょう。
■英国
■主素材:マホガニー
■推定製造年代:1890年代
■サイズ:幅60/奥行41/高さ131.5cm(天板までの高さ92.5cm)
■内部棚板は可動式です。位置の変更も可能ですが別途費用がかかります。詳細はお問い合わせください。
■施錠できる鍵が1本付属しますが、古い鍵箱のため頻繁な施錠はおすすめできません。通常は鍵穴に引掛けて取手代わりにご使用いただくことをおすすめいたします。
■施錠しなくても扉を安定して閉めておくためのキャッチ金具を、ご希望によりサービスでお付けいたします。ご注文時にご指定下さい。
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
こちらをご一読ください。