ルイ・フィリップ様式 オーバルパネリング ダヴェンポート /1178-347/幅56/奥行55/高さ95cm

1178-347

680,000円(税込748,000円)

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フランス王家の気品漂う、ルイ・フィリップ様式オーバルパネリングダヴェンポート。

飴色に輝くウォールナットの古艶は、19世紀から重ねてきた時間がもたらした結実。無駄のない端正なデザインが、格調高く秀英な佇まいを叶えています。貴方に仕える優秀なパートナーのご紹介です。

ルイ・フィリップ様式とは1830年から1848年までフランス国王の座に就いたルイ・フィリップ1世の時代に流行した様式のこと。7月革命でシャルル10世国王が亡命すると、オルレアン家のルイ・フィリップが国王に擁立され、16世紀から続くブルボン朝は途絶えることとなります。ルイ14世の弟の子孫であるルイ・フィリップ1世国王は「フランス国民の王」としてフランスに産業革命をもたらしました。機械化が進む一方で、過度な装飾よりも端正な装いで構造に優れた家具がつくられました。

Louis Philippe with the Charter of 1830, by Francois Gerard, 1834Louis Philippe with the Charter of 1830, by Francois Gerard, 1834



ダヴェンポートは18世紀にイングランドで創業したキャビネットメーカー、ギロー社で初めてつくられたとされています。当時、キャプテン・ダヴェンポート氏からデスクの製作を依頼されたという記録があり、その名の由来となっています。美しくコンパクトなダヴェンポートは、艦長の航海や貴族の旅行を共にしたのでしょう。その後、装飾性と機能性を備えた家具としてヨーロッパ各国に広まりました。

飴色のウォールナットはなんとも贅沢な輝きを放ちます。ブラックペイントの縁取りはルイ・フィリップ様式の特徴で、黒いラインが全体を引き締め、落ち着いた品格のある佇まいに仕上げています。サイドの抽斗はオーバル型のパネルで装飾された扉に隠されています。抽斗に扉が付いたダヴェンポートは珍しく、貴重な品を扱うことの多い、要職や富裕層の人物または執筆家の特注品だったのかもしれません。

Dickens at his desk, 1858Dickens at his desk, 1858


使い込まれたレザーは19世紀から愛用されてきた証。背面まで整えられたダヴェンポートは、どこから見ても隙の無い美しさで、気高く端麗な空間を演出してくれることでしょう。



■フランス
■主素材:ウォールナット
■推定製造年代:1870年代
■サイズ:幅56/奥行55/高さ95cm
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましてはこちらをご一読ください。