咲き誇る花々の象嵌に優美が溢れる、マーケットリーアンダーティアーサイドテーブル。
繊細な技術で表現される絵画のような象嵌細工は木装飾のアート。木とは思えぬ意匠を描くマーケットリーは、心を惹きつける魅力に溢れています。天板を舞台に、華やかな世界を繰り広げる優雅なサイドテーブルをお届けします。
マーケットリー/marquetryとは象嵌細工のことで、花や楽器、時には人物などを絵画のように表現したものを指します。中世のイタリアで発展したこの技術は、ヨーロッパに広まると木材だけでなく金属や貝殻やべっ甲なども用いた高度な装飾技術として多用されました。それは家具という実用品を美術的価値をもつ装飾品へ昇華させました。
天板には花弁の一枚一枚まで精緻に組み合わされたマーケットリーの世界が広がります。手作業で丁寧に切り出された無数のピースが天板という限られたスペースの中で、ひとつの工芸美術を完成させています。
すっと伸びるリングターンドレッグはアンダーティアー/undertierにつながります。tierは「段」という意味のほか「結びつけるもの」という意味もあり、脚をつなぐという意味も含まれているのではないかと思われます。このテーブルは脚だけでなく天板からも支柱が伸びているめずらしい構造。安定感とバランスを保ちながら飾る愉しみを与えてくれる、優れたデザインではないでしょうか。
【Reading on the Terrace by Johann Hamza(1850-1927,German)】
小ぶりなテーブルは持ち運びもしやすく、気分に応じてディスプレイする場所を変てみるのもいいでしょう。ほのかに灯るランプを飾れば、浮かび上がる優雅なマーケットリーの美しさがお部屋に広がります。
美しいものに心奪われる瞬間を体感させてくれるひとしなです。
■英国
■主素材:マホガニー
■推定製造年代:1900年代
■サイズ:幅44.5/奥行44.5/高さ62cm
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
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