端正なインレイが「新しい芸術」を織りなす、アールヌーヴォーメタルインレイオケージョナルテーブル。
世紀の終わりに誕生した芸術アールヌーヴォー。天板に描かれた精緻な象嵌は、自然美を追求したアールヌーヴォーの結晶のよう。ヨーロッパを席巻した「新しい芸術」は今なお斬新な魅力に溢れ、貴方のもとへ耽美な空間と新しい風をもたらすことでしょう。
アールヌーヴォーの始まりは19世紀末。装飾のすべては自然界からくるものとして、あらゆる花や植物が優美な曲線で自由に表現されました。ベルギーで生まれたアールヌーヴォーという言葉はパリの美術商サミュエル・ビングの店名「メゾン・ド・ラール・ヌーヴォー」としてフランスに登場しました。1900年のパリ万博で展示されたビングのパビリオンは大きな注目を集め、アールヌーヴォーはその新しい様式を表す名称として世界に広がりました。

【Societe generale at Paris, by Jacques Hermant】
そんなフランス・アールヌーヴォーの美しさをブラス象嵌で見事に体現したこのテーブル。シンメトリーのデザインは均衡のとれた曲線を描きながら巧みに交差を重ね、ひとつの芸術を完成させています。ブラスのほかホーンと思われる素材も使用されていて、乳白色の色味が柔らかな印象を添えています。その象嵌の上には細やかな手作業で施されたエングレイヴィング(線の彫刻)。高度な技術により、さらなる奥行きと立体感を与えられた象嵌は、美しい杢目と深遠なコントラストを成しています。
芸術的な完成度を誇るテーブルは、そのままでもインテリアの主役。花やランプを中心に飾れば、計算された象嵌の美しさが引き立ち、ディスプレイアイテムとの相乗効果を発揮することでしょう。
美しきアールヌーヴォーの世界に浸る傑作をお愉しみください。
■フランス
■主素材:マホガニー
■推定製造年代:1900年代
■サイズ:幅69/奥行69/高さ74cm
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
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