マホガニーの古艶煌めく天板とチェスボードの天板、二つの顔を持つスマートなオーバルシェイプチェスボードトップネストテーブル。
チェスの起源は諸説ありますが、古代インドの戦争ゲーム「チャトランガ」が起源であると言われています。チェスは高い思考力を必要とするため、マインドスポーツ(頭脳競技)であるとされ、文化的な背景から芸術や科学であるとも言われています。その戦い方は「序盤は本のように、中盤は奇術師のように、終盤は機械のように指せ」という言葉があるほど、忠実さと巧みな機転、読みの深さや冷静沈着な精神が必要であり、美しい棋譜で勝利することを求めるプレイヤーも現れるほど、奥の深い世界です。
インドで誕生したチェスはペルシアやロシアに広まり、9世紀頃、西ヨーロッパに伝わりました。15世紀、16世紀にチェスのルールは発展し、本も出版されるようになると、17世紀には娯楽として普及しました。サロンなど社交の場で行われるようになり、コミュニケーションツールのひとつとして広がっていきました。家具にもチェスやカード遊びなど、ゲームのためのテーブルなどが作られるようになりました。それらは客人をもてなすため、ドローリングルームと呼ばれる客間に置かれ、愛され親しまれていたことでしょう。
このネストテーブルもチェスを楽しむことができる秀逸なテーブルです。大きな天板はティーカップを置いたり、ゲームの勝敗を書き込むノートを置いたりと、使い勝手の良いオーバル型。マホガニーの輝く艶には美しさと高級感が溢れ、ゲームをする者の心を包み込むような豊かさを湛えています。二つ目のテーブルでは心ゆくまでチェスを愉しむことができ、三つ目のテーブルの脚元にはストレッチャープラットフォームが備えられ、チェスの駒を置くこともできます。
また、チェッカー模様がこのテーブル全体のアクセントとなり、チェスを置かずとも、インテリアとしても優秀であることは間違いないでしょう。脚元のストレッチャープラットフォームにも本や植物を置くなど、様々な使い方が浮かびます。
チェスとアンティーク、どちらも奥が深く、色褪せることのない世界。その二つ、同時に手に入れてみてはいかがでしょう。
■英国
■主素材:マホガニー
■推定製造年代:1910年代
■一番大きなテーブル(Lサイズ):幅58.5/奥行39.8/高さ53.5cm
■Mサイズ:幅34.8/奥行33.7/高さ51.2cm
■Sサイズ:幅27.5/奥行28.5/高さ48.3cm
■3点で1セットのお品物です。
■チェスの駒は付属しません。
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
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