華やかな装飾と優雅なシルエットにフランス宮廷の文化が薫る、ルイ15世様式パーケトリートップコーヒーテーブル。
16世紀から始まるブルボン王朝の繁栄はフランス文化に大きな影響を与えました。ルイ14世が建てた煌びやかなヴェルサイユ宮殿、ポンパドゥール夫人のもとで花開いた優雅なロココ文化、マリー・アントワネットが好んだ端正なネオクラシカルスタイル、宮廷の歴史はあまりにも華麗なものでした。その絢爛な宮廷文化は、幾度の革命や大戦の後もフランスの根底に存在し続けていきました。
このテーブルは、ルイ15世の時代を象徴する逸品です。
緻密な幾何学模様を織りなす天板は、パーケトリー装飾によるキングウッドの化粧張り。ルイ14世、15世が好んだことで「王にふさわしい木/Kingwood」と呼ばれるようになった高級材です。パーケトリーから線象嵌、クロスバンディングと象嵌を駆使した装飾は、まさに「王にふさわしい」格調高い仕上がりとなっています。
優雅な曲線を描くエッジは深い色に落ち着いた真鍮で囲われ、崇高なく気品に満ちた佇まいです。幕板は天板の曲線と呼応するように波打ち、そのままカブリオレ・レッグへと繋がり、ロココにみられる美しいフォルムを実現しています。
レッグのニーはアカンサスや釣鐘草をモチーフにしたオルモルで飾られ、愛らしく可憐な印象を与えます。材と技術とデザインにこだわった作品は品格を備えた芸術品、このテーブルがその基準を満たしていることに間違いはないでしょう。
キングウッドの木肌は蝋を含んでおり、磨くことで最高の輝きを放ちます。その輝きはフランス宮廷の輝きそのもの。
華やかな意匠を纏った逸品が、貴方を華麗なサロンへご招待いたします。
■フランス
■主素材:キングウッド
■推定製造年代:1920年代
■サイズ:幅106.5/奥行49.3/高さ45.8cm
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
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