エドワーディアン バチェラーズチェスト/9165-041/幅71.3/奥行44.5/高さ80.2cm

9165-041

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品格ある佇まいと、選り抜きの材を駆使した手仕事が冴えるバチェラーズチェスト。

Bachelor /バチェラーとは、英語で未婚男性、独身男性のこと。語源は古いフランス語の「若い騎士」からきているといいます。バチェラーズチェストとは小型のチェスト・オブ・ドロワーズの一種で、英国では17世紀後半からみられるようになりました。一般的には拡張天板をもち、その上で書き物をしたり、服を整えたりするのに使用したようです。

また、このバチェラーズチェストが作られたのは1900年代、エドワーディアンの頃。ヴィクトリア女王の死後、1901年にエドワード7世が即位して始まったエドワーディアン。この時期、ヨーロッパは第一次世界大戦までの限られた自由と繁栄を謳歌していました。フランスで言う「ベル・エポック/良い時代」。英国においても、「古き良き時代」といえばエドワーディアンをさし、統治者の名前が時代、そして様式になった最後の時代です。エドワーディアンは装飾的だったヴィクトリアンに対比するように、シンプルで潔く、かつ上品なフォルムが好まれました。

このバチェラーズチェストも、エドワーディアンのシンプルで気品あふれるフォルムを体現しつつ、オーソドックスなバチェラーズチェストの要素をしっかりと表現しています。美しいバーウォールナットの化粧張り。天板や前板はクロスバンディングで丁寧に囲まれ、渦巻く杢目をアートのように縁取っています。足元はしっかりとしたブラケットフット。ドロップペンダントハンドルの台座は珍しいダイヤ型になっており、ウォールナットとの美しい対比をみせています。

とてもダンディでおしゃれを好んだといわれるエドワード7世。彼の部屋にバチェラーズチェストがあったかどうかは定かではありませんが、すっきりとした直線でまとめられたプライベート・スタディのテイストに、このようなチェストはぴったりだったのではないでしょうか。

1世紀を経た飴色のウォールナットで仕立てられた端正な逸品は、今でも古き良き時代の芳香を放っています。


■英国
■主素材:ウォールナット
■推定製造年代:1900年代
■サイズ:幅136.5/奥行58/高さ199.5cm


■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具につきましてはこちらをご一読ください。

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