ヴィクトリアンの気品あふれるバルーンバックサロンチェア。
バルーンバックチェアとは、背もたれの部分がバルーン(気球)のように丸くなっているチェアのこと。ダイニングというよりはサロンチェアによくみられる形状で、素材はマホガニーかウォールナットが多く、優美な曲線が特徴です。このサロンチェアの見所は、そのバルーンバックのもつ滑らかな曲線と、細部のカーヴィング。
バルーンバックのトップレイルのセンターには小さな蕾のようなモチーフが配され、可愛らしいポイントとなっています。背もたれ中ほどのミドルレイルには、付け根部分に三つ葉のような透かし彫りが施されており、より軽やかな印象を与えています。今にも跳ねだしそうな躍動感あるカブリオレレッグ(跳ねる脚・猫脚)は、飴色のウォールナットで輝き、100年を超える古艶の深みが十分に堪能できる脚線美となっています。
ファブリックは、緯糸がモール糸とよばれるふわふわしたパイルを持つ糸で織り上げられたジャガード織り。深い色味の赤の中にも、織り出された花柄がさりげなく表情を添えています。また、座面は「ボタン留め/Button Tufting」で仕上げられています。通常背もたれに多いボタン留めですが、座面にも施されることがあり、より豊かな表情をお愉しみいただける手のかかる手法となっています。
ダイニングテーブルと合わせれば優美なバンケットルームのような雰囲気に。
小さめのテーブルでティースペースを設えても素敵です。
可憐なモチーフと鮮やかな色い、そして優美な曲線をもつサロンチェア。ヴィクトリアンの華やかさをそのままに、日々の暮らしに取り入れていただきたい英国アンティークです。
■英国
■主素材:ウォールナット
■推定製造年代:1890年代
■サイズ:幅45/奥行49.5/高さ87.5cm(座面までの高さ約46cm)
■複数脚在庫がある場合、杢目の見え方等が写真と異なるチェアもございますことをご了承ください。
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
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