ダブルツイストの芸術的なフォルムが秀逸な、ミッドヴィクトリアンダブルツイストチェスボードトップスモールテーブル。
あまりにも美しいそのフォルムは匠の技が集約されたまぎれもない逸品。華麗な佇まいで見る者の心を魅了します。ヴィクトリアンの上流階級の家庭であっても、このような芸術作品を手にすることはこの上ない贅沢でした。それは今も変わらず、あるいはそれ以上に、満ち足りた悦びを与えてくれることでしょう。

【The proposal by Charles Haigh-Wood (British, 1856-1927)】
材は銘木ローズウッド。新鮮な切り口からは、ほのかに薔薇の香りがすることでその名が付いたといいます。ローズウッド特有の大胆な杢目と艶やかな木肌をもつ天板に、パーケトリー装飾のチェスボードが美しいコントラストを広げています。特徴的なフォルムの天板下には愛らしいどんぐりの細工が付けられています。どんぐりはオークの樹になる実。英国では、オークは強さや加護を象徴する神聖な樹木であり、そこになる小さなどんぐりがやがて大樹に成長することから幸運のシンボルとして親しまれています。
堅く詰まった材質のローズウッドは加工が難しいとされていますが、ダブルツイストの支柱は向こうが見えるように空間をもたせて仕上げられています。美しい艶と滑らかな手触り、二つの曲線が織りなす優美なシルエットは、家具でありながら驚くべき高い完成度によって芸術の域へと昇華されています。
また、トリポッド(三本脚)とつま先にはアカンサスや大きなスクロールのカーヴィングが施され、躍動感溢れる様子が見事に表現されています。

【Die Schachpartie by Alois Heinrich Priechenfried (Austrian,1867-1953)】
そこにあるだけで惹きつけられてしまう美しきスモールテーブル。かつての上流階級の紳士たちのようにチェスを愉しむことはもちろん、ティーテーブルやサイドテーブルとしてもミッドヴィクトリアンの優雅なお部屋を演出してくれます。そんなお部屋を訪れたゲストは、そのテーブルを目にした時、貴方に羨望のまなざしを向けることでしょう。
希少な材と最高の技術によってつくられた傑作を是非ご堪能ください。
■英国
■主素材:ローズウッド
■推定製造年代:1860年代
■サイズ:幅50/奥行51/高さ72cm
■チェスの駒は付属しません。
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましては
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