エナメルステンドグラス(Ship)/8118-276/幅68.5/高さ67.5cm

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帆船を中央に配した、19世紀のエナメル絵付けステンドグラス。


エナメル絵付けとは、色ガラスの粉末や特殊な薬剤によってガラスに絵を描き、熱で定着させながらガラスに絵付けをする技法のこと。


色ガラスを組み合わせ、ケーム(金属の枠)でモザイクのように表現するステンドグラス(英国ではこのタイプはleaded Glassとも呼びます)にはできない、細かい表現が最大の魅力です。ガラスの透過性を活かし、色はこちら側、輪郭は反対側に、など様々な演出が可能。


ただ、通常のステンドグラスよりもはるかに手間と時間、特殊な材料や設備が必要なため、当然高価で、庶民の手が出るものではなかったようです。代表的な用途としては教会、そして上流階級のお屋敷に特別誂えとして制作されることがほとんどだったと思われます。



こちらのステンドグラスは、中央に帆船と海、周囲には英国チューダー王朝の象徴・チュードルローズが配された、珍しいお品物。帆船はそのフォルムから恐らくキャラック船と思われます。帆船のバックには細かい草葉の柄が描かれ、海は青や緑を巧みに使いながら波を表現しています。爽やかで、それでいて重厚感のある色遣いにヴィクトリアンのガラス職人のこだわりが感じられます。周囲の色ガラスは何色もの微妙なシャーベットトーンが美しく、見る角度や光源によっていろいろな色が浮かび上がってきます。


現代では再現不可能な、手仕事ならではのニュアンスのある光をもつ、至高のひと品です。



■英国
■主素材:ガラス、金属、木
■推定製造年代:1870年代
■サイズ:幅68.5 高さ67.5 厚み2cm
■サイズは木枠を含んだ概寸です。
■木枠は後年に取り付けられたものです。
■吊り金具、コーナー補強金具が取り付けられています。
■木枠の塗装や金具についてはご相談に応じて対応させて頂きます。
■ステンドグラスはアンティークです。新品にはない小傷や歪み等がございます。



キャラック船やチュードルローズ、そしてこのステンドグラスについての詳しいご説明をスタッフブログでご覧いただけます。こちらからご覧ください。
https://ameblo.jp/pancada/entry-11551489906.html

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