トーネット チャイルド ベントウッドチェア /1178-228/幅41.5/奥行41.5/高さ63cm(座高約32.5)

1178-228

165,000円(税込181,500円)

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曲木技術でつくる小さな本物、トーネットチャイルドベントウッドチェア。

トーネット社は1819年ドイツの建具職人ミヒャエル・トーネットが創設した曲木家具の会社です。23歳で独立したトーネットは、木とは真っすぐなものという概念を覆す曲木技術の開発を目指します。蒸気と膠を利用して木を曲げる製法に辿り着き、1841年に特許を取得。世界で初めて家具の量産を実現しました。
ウィーン移住後、リヒテンシュタイン宮殿のために曲木椅子No.1が誕生し、その後カフェ・ダウムの依頼で製作したNo.4で一躍注目を集めます。そして1859年につくられたNo.14はトーネット社を代表するチェアとなりました。

また、ロンドン万博に出品すると銅メダルを、パリ万博では金メダルを獲得します。当時のヨーロッパはアール・ヌーヴォーが大変な流行で、曲線で構成された斬新なデザインは一大ムーブとなりました。カタログには大型家具から子供用まで多岐に渡る曲木家具が紹介され、その人気と勢いが伺えます。1914年発刊のカタログには、このチェアと同じフォルムのチェアがNo.12012として掲載されています。

Thonet Catalogue in 1914Thonet Catalogue in 1914



ヨーロッパでは慣習的に子供は大人とある程度の距離が置かれ、特に上流階級ともなるとナニー(乳母)が子供たちの寝起きからしつけまで面倒を見るという生活でした。子供部屋ではこのチェアのように実用性もある小さな家具が使われていたことでしょう。つまり、このようなチャイルドチェアは生活に余裕のある富裕層が持つことのできた贅沢な品でした。

しなやかに曲がるヘアピンカーヴの背もたれやアームの支えがトーネットならではの美しい曲線を描いています。その絶妙なフォルムのアームには奥深い木目が表情豊かに現れています。座面はクラシカルなシンメトリーのスクロール模様。子供用でも変わらぬ完成度を誇り、その証であるトーネットの焼き印がフレームの内側にしっかりと残されています。

Little girl with her doll, Late 19th centuryLittle girl with her doll, Late 19th century




小さいながらもしっかりとつくられ、小さなお子様のチェアとしてもお使いいただけます。
テディベアや人形にも心地よいチェア。

ちょっと贅沢なミニファニチャーで、遊び心あるお部屋を演出してみてはいかがでしょうか。


■チェコもしくはドイツ
■主素材:ビーチ
■推定製造年代:1910年代
■サイズ:幅41.5/奥行41.5/高さ63cm(座面までの高さ約32.5cm)
■こちらのお品物はアンティークです。新品家具にはない小傷や歪み等がございます。アンティーク家具の特性につきましてはこちらをご一読ください。