
あまり人の目に触れない場所だからこそ、こだわりたいもの。
ちいさめのプライベートスペースの場合、家具は色味やテイストをなるべく揃えた方がすっきりまとまります。
小物やランプでアクセントをつけて、より愉しく、貴方らしく。
アンティーク家具ならではの、フォルムや仕掛けをいかしたコーディネート例をご紹介いたします。
優雅な旋律をもつ家具を使いこなす
ドレッシング・コーナーを仕立てる悦び
驚きの仕掛けでゲストをおもてなす
執務空間を支えるこの上ない部下達
優雅なひとときをあなたの宮殿で
~書斎~
柔らかな曲線に心が馴染む
壁面の書斎
貴婦人の止まり木
スリムスタイルな壁の花
あまりスペースが無い方にお勧めなのがスリムなビューロー。畳んだときには奥行きはなんと、わずか33cm。使わないときは壁際にぴったり納まります。
姿も美しく、足元のストレッチャープラットフォームはさりげない曲線で演出され、トップの幕板には透かし彫り。明るい壁の前に置けば、よりシルエットの美しさが際立つ英国アンティーク。マホガニー材の天板を開けば、モスグリーンのレザーが貼られたスペースが現れます。
小さく仕切られた棚はピジョン・ホール(鳩の穴)と呼ばれる収納スペース。ハガキや書類、蔵書やコレクション・アイテムなどを効率的に美しく納めることができます。
シンプルなフォルムのマホガニー・チェアをあわせて。脇に置くキャビネットは、マホガニーのエドワーディアンスタイル。すらりと伸びた脚に、細かいインレイ、ガラス扉のリーデッドグラスは花びらのパターン。しっかりとこだわりのある作りが見事なキャビネット。
軽やかな足回りと、黄金色のマホガニー色が美しいスタイリングです。
寛ぎの執務空間
巾約120cmのゆったりとした天板はパソコンやテキストを使いながら、サイドに本も広げられるゆとりのサイズ。天板に貼られた革は気品あるローズ・レッド。
英国アンティークの醍醐味、優雅なカブリオレ・レッグの脚をもつデスクに合わせるのは、やはり美しい曲線の脚をもつサロンチェア。まるで美術品のような背もたれの彫刻は、匠の技と重ねた歳月で緩やかな丸みを帯び、座った時にあたりが全く気にならない優れもの。
座面にはデスク天板のローズレッドと良く合う、ダーク・ローズレッドのジャガードベルベットが貼られ、気品ある色遣い。
机上のブックスタンドには、ヴィクトリアンのファイヤードッグを。ずっしりと重く、安定感のあるフォルムは、工夫次第でいろいろ役に立ちそうです。
デスクサイドには、マホガニーのディスプレイキャビネットをレイアウトして。バランスのとれた端正なフォルムに、細かい手の込んだインレイが施され、この家具自体がコレクション・アイテムのよう。ガラスの向こう側にフロアランプを置けば、中まで光が差し込んで、ディスプレイされた小物を優しく照らし出します。
ウォールナットの飴色とマホガニーの黄金色、そして革とファブリックのレッドが心地良く調和した貴方だけの空間で、寛ぎのひとときを。
優雅な愉しみ
すらりとしたカブリオレ・レッグが印象的なマホガニーのライティングデスク。
備え付けられたふたつの小さな収納が可愛らしいデスクは、ミラーをちょうど真ん中に掛ければ、ドレッサーとしてお使いいただく事もできそうです。
合わせるのは、同じダークマホガニーのシールドバックアームチェア。
脚はカブリオレレッグではなく、直線的なスペード・レッグではありますが、優美な印象がデスクと呼応するかのよう。ジャガード織のファブリックはピンクのなかにさりげなくグリーンの先染め糸が織り込まれ、天板のグリーンレザーとの相性も抜群。
収納には、やはりマホガニーのブックケースを。
書棚として、コレクション・ケースとして、動かせる棚板は
様々なものに対応できます。
手元の明かりには、19世紀のキャンドルスタンドを改造したと思われる、ブロンズ・ランプを置いて。たおやかな姿のブロンズ像は、傍に置いておくだけで、エレガントな気分になれそう。
貴方の演出次第で、様々なデスク・スタイルがお愉しみいただけます。
シンプルな上質
革が貼られた「ライティングテーブル」ではない「サイドテーブル」は、物を書くために特化したわけではなく、色々な用途に使えるようなシンプルなフォルムが多く見られます。大抵は奥行きもそれほどなく、壁につけて使うような仕上げになっています。このサイドテーブルも、まさに色々と使いまわせる頃合いのプロポーション。
デスク用としては、少し大きめなPCをおいて、執務スペースは十分に。
ダイニングのサイドボードとして、ちょっとしたものを置いたりしても。
アンティークならではの凝った引手が嬉しい浅い抽斗は、小さなものを便利に収納できます。存在感ある挽きものの脚は、ストレッチャー(キャスター)がつき、移動の助けになってくれます。
手元のあかりにはフランスのブロンズランプを。
光りが優しく反射する、目と手に嬉しい、しっとりとした風合いが魅力的な天板が日々の疲れを癒してくれるよう。
チェアは脚のデザインを揃えた、同じくヴィクトリアンの座り心地抜群のサロンチェアを。
壁の演出は、あえて少しずらしたところにミラーをかけて。目線を気にせず、明るさと広がりだけを取り込む手法です。
シンプルで上質な本物のアンティークだからこそ、
色々な遊び心をしっかりと受け止めてくれる、そんなサイドテーブルです。