
インレイド・ヴィクトリアン・キャビネット
品名 | インレイド・ヴィクトリアン・キャビネット |
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品番 | 0815-159 |
材質 | マホガニー材 |
Age | 1890年代 |
Country | 英国 |
幅 | 142cm |
奥行き | 42cm |
高さ | 197cm |
在庫数 | 1 |
備考 | 詳細はお問い合わせください。 |
商品説明
家具の黄金期、絢爛豪華なヴィクトリアンの美と技術の粋を結集したディスプレイキャビネット。
このキャビネットに使用されている最高級マホガニー材は、現在の最高級材とされているホンジュラスマホガニー以上のクオリティーとされるスパニッシュマホガニーの特徴を忠実に表しており、その木質感は、木材とは思えぬ美しさです。
詰んだ木目と優しい光沢感、気品あふれる赤みがかった色味、そしてしっとりとした木肌は何とも言えない風合いを醸し出しています。
クレスティング(頂頭部)から、フォルム全体にかけて、植物モチーフの精緻なマーケットリー(絵画的意匠の象嵌)が全体を覆っています。
象牙や骨、オリーブやチェスナットなどの木材といった種々様々な材質から構成されるマーケットリーは、リボンと花の英国伝統モチーフで、流麗かつ可憐なデザインです。
中央ブラインドドアには、描いたとも思えるほどのマーケットリーが煌めいてます。
リボンと花が周囲を彩り、その中央には富と美の象徴である花かご、幸福や栄華などの象徴である天使がオリジナリティーあふれるデザインで、丁寧に嵌め込まれています。
クレスティング両サイドは優美な印象の大胆なスクロール、その端をロココのモチーフ、ロカイユ、それに続いてアカンサスレリーフが彩ります。
飾り棚の真鍮金具と支柱はネオクラシックスタイル、ふっくらと柔らかな印象にカッティングされたミラーと難易度の高い技術が必要なカッティングガラスは美しく面取りされています。
中央ドロワー(引出し)もあえて、サーペンタイン(波打つ意匠)に形作られ、そこに太陽の光条を象った無垢真鍮のハンドルがアクセントを添えています。
すらりと伸びたカブリオールレッグ(猫脚)は、“跳躍”よりも一流のプリマによる“バレエ”をイメージさせます。
それを支えるエプロンにまで抜かりなくストリンギング(線象嵌)が施されています。
ストレッチャープラットフォーム(貫板)は無垢最高級マホガニー材の材質をしっかりと伝えてくれます。
隅から隅までどこを見ても、その当時の最高の装飾デザインと技術が駆使されたディスプレイキャビネットは、まさにヴィクトリア時代を代表する高級家具であり、華やかさの中に深みある輝きを放つ唯一無二の美術品であることは間違いありません。
当時の王侯貴族、上流階級に支持されてきたキャビネットメーカーによる特注品であり、その気品と独自の美意識から生まれた藝術品です。