ヴィクトリアンの揺るぎない美意識が生み出したハイクオリティーなライティングテーブルです。
現在でも高級木材として珍重されているローズウッド。
特有の流麗な木目、密度の詰まった堅牢さ、磨きの利く光沢感は銘木ならではの風合いです。
このデスクは、ローズウッドの、さらに厳選した心材が贅沢に使用されています。
コンパートメント（文具用仕切り箱）のクレスティング（頭頂飾り）には、ジョージアンの影響を感じさせる真鍮金具がつき、格調の高さを添えています。
精緻なマーケットリー（絵画的意匠の象嵌）は秀逸で、熟練した匠によるものと思われます。
マーケットリーは、花壺や花綱、コルヌコピア（宝角）のモチーフ、花壺は生命の泉、コルヌコピア（宝角）は豊穣、繁栄を象徴しています。
ストレッチャープラットホーム（貫板棚）やスクエアレッグにもストリンギング（線象嵌）が丁寧に施されています。
フォルムの美しさ、贅沢に使われている高級ローズウッド材、家具の黄金期ヴィクトリアンの粋を集めた匠の技・・・わが世の春を謳歌していた上流階級が永遠に続く栄華をこのデスクに封じ込めたのかのようです。
贅を尽くして作られたデスクは、優雅で上質感あふれる本当のクラシカルリッチを演出してくれそうです。

このお品物は、アンティークスタイリングでもご紹介しております。