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Maple社 サイドボウフロント デスク
売約済
品名 | Maple社 サイドボウフロント デスク |
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品番 | 9165-058 |
材質 | ウォールナット材 |
Age | 1900年代 |
Country | 英国 |
幅 | 107.5cm |
奥行き | 61.5cm |
高さ | 79.5cm |
備考 | 天板までの高さ:76.5cm |
商品説明
最上の品質と技術を誇る老舗英国家具メーカーの一級品、Maple社サイドボウフロントデスク。
メイプル社(Maple&Co.)は、ヴィクトリアンからエドワーディアンにかけて最も大きな成功を収めたキャビネットメーカーとして世界的な名声を得た一流家具ブランドです。
1800年代中頃、ロンドンのトッテナムコートロードにJohn Mapleは小さな家具店を開きました。彼の息子John Blundell Mapleが16歳の頃から共に仕事をするようになり、1880年頃からは彼が中心となって業務を取り仕切るようになると、その手腕によってメイプル社は大きく成長します。ヘップルホワイトやチッペンデールなど歴史的な様式に、流行を織り交ぜた独自のデザインや、アーツ&クラフツの家具を数多く製作しました。良質の材と確かな技術で英国王室や貴族、富裕層の間で腕利きのメーカーとして評判になったメイプル社は、1914年に英国王室御用達に認定されました。

このデスクは、そんなメイプル社の実力が発揮された秀作です。フォルムの美しさはメイプル社の神髄。天板はボウフロントの曲線により、優雅な見た目とゆったりとした使い心地を両立しています。多彩に富んだウォールナットの天板は、木目とburrが両方現れた珍しいもの。鋭くも豊かな作り手の感性が、その流麗な杢目の魅力を最大限に引き出し、心惹かれる名作を生み出しました。また、隙なく組まれたDovetail joint(蟻継ぎ)や、Engrave(彫り)されたハンドルのバックプレートなど随所に見られる丁寧な仕事が、世界的な成功を収めた家具メーカーたる所以を物語っています。さらに、たおやかなしなりを見せるカブリオレ・レッグのニーには、シンプルながら端正なシェルのカーヴィングがあしらわれています。いたずらな装飾に頼らず、ただひとつのカーヴィングでこの上なく上品な印象を与えています。そして、このデスクを覆うウォールナットの古艶からは、100年を超える時間の中で積み重ねてきた言葉だけでは表現しきれない深い趣が漂い、しっとりとした落ち着きのある空間をつくり出します。

ヴィクトリア女王の孫であるジョージ5世は、ノーフォークにある王室所有の別邸サンドリンガムハウスの敷地内にあるヨーク・コテージを好み、自らメイプル社の家具でその部屋をしつらえたと言います。
居心地の良い部屋というものは誰しもが求めることでしょう。真の逸品は寛ぎと上質の空間を与えてくれます。貴方の大切な場所に、英国が誇る最高の一品を加えてください。
メイプル社について、スタッフブログにて詳細をご説明しております。こちらからご覧ください。