レイトヴィクトリアンにつくられた、美しいチッペンデールスタイルのゲームテーブル。

当時の英国の紳士淑女にとって、ゲームは欠くことのできない社交のひとつでありました。紳士が集まるクラブではもちろん、邸宅のパーラーに置かれたいくつものテーブルのなかに、きっとひとつはゲームテーブルがさりげなく置かれていたことでしょう。

ゲームは紳士のみならず、レディにとっても大切なお付き合いの場でした。午後の愉しみにカードをめくることは、娯楽であり、有意義な情報交換の場であったのです。

このこぶりで優雅なテーブルは、そんな時代に作られた逸品。天板を広げない時は、小さめのオケージョナルテーブルとして、便利にお使いいただけます。少し張り出した中間棚（ギャラリー）は小さなものを飾っても素敵。天板をくるりと回して広げれば、布張りのゲームテーブルに変身します。その時、中間棚はゲームの駒や、飲み物を置いたりできる場所として活躍します。天板に張られた布はスェード調でシックな色味。周囲を縁取るゴールドカラーの飾り縁が良いアクセントとなり、格調高い意匠となっています。

素材はやや赤褐色を帯びたマホガニー。堅牢な質感と美しい古艶は世紀を超えた風格を放ちます。デザインは18世紀英国を代表する家具デザイナー、トーマス・チッペンデールが造り上げたチッペンデール・スタイル。ロココとも、シノワズリともとれる絶妙なスタイリングが見る者の心をとらえます。微妙なエッジの曲線を持つ天板、透かし彫りのブラケット、しなやかなカブリオレレッグにはアカンサスのカーヴィングにヴィクトリアンらしいスクロールの脚先。蝶が羽を広げたようなストレッチャープラットフォームは、どの角度から見てもしなやかな曲線をみせ、さらなるエレガンスを与えています。

どれもが美しく、天板を広げた時、閉じた時、それぞれに完璧なバランスをもつことに驚嘆させられます。

選び抜かれた最高の材と匠の技、感が抜かれたフォルムをもつ、まさに贅沢な嗜好品としてのゲームテーブル。

大英帝国の文化と技の結実をご体感ください。