
ルイ16世様式 ドレッシングテーブル
売約済
品名 | ルイ16世様式 ドレッシングテーブル |
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品番 | 1178-068 |
材質 | マホガニー材 |
Age | 1900年代 |
Country | フランス |
幅 | 75.5cm |
奥行き | 42cm |
高さ | 74cm |
備考 | 材質:一部チューリップウッド 左右天板開いた時の幅:117㎝ ミラー立てた時の高さ:112㎝ |
商品説明
気品溢れる端正なフォルムにチューリップウッドのパーケットリーを纏った、ルイ16世様式ドレッシングテーブル。
このドレッシングテーブルが纏う化粧張りの一部にはチューリップウッドが使用されています。ブラジリアンチューリップウッドと呼ばれるこの材は、鮮やかな色味と濃く現れる木目のコントラストが美しい樹木です。木肌は桃のように柔らかな淡黄色の心材に、薄いピンクから紅色、紫がかった褐色が縞模様となって現れる類稀なもの。低木種のため大量に得ることは叶わず、その希少性と美しさから「木の宝石」と呼ばれるほど珍重されました。筆舌に尽くし難いほどの美しさは18世紀のフランス宮廷を虜にし、家具の装飾に多用されました。フランス王室の家具を手がけた職人Jean-Francois Oebenもこの材を使った家具を残しています。加工する時にはほのかな香りを漂わせるというチューリップウッドは、王侯貴族だけでなく作り手をも魅了していたのではないでしょうか。
このドレッサーは、そんなチューリップウッドやマホガニーで装った華麗なひとしな。天板のマホガニーの化粧張りが褐色の輝きを放ちます。中央の天板を開けるとミラーが現れ、前方へスライドできるように工夫されています。両サイドにも収納スペースを備え、内側は高貴な紫にダマスク模様のファブリックで整えられ、開けるたびに上品な雰囲気を漂わせます。中央下のつまみを引くと、木目を利用した美しいライティングテーブルが現れます。このような補助の天板は、ちょっと物を置いたり書き物をしたりと便利に使われたようです。
抽斗のフロントは精緻なパーケットリーで飾られ、リースの取っ手とともに愛らしく華やかな印象を与えます。脚はネオクラシカル様式を代表する先細りのテーバードレッグ。チューリップウッドで彩り鮮やかに装った脚先は、ブラスの装飾でさりげなく高級感を添えています。
これまで多くの貴婦人がこのドレッサーに向かい、その美しさを磨いてきたことでしょう。
ルイ16世統治時代に流行したネオクラシカル様式の直線を活かした端正なシルエットに相性の良いパーケットリー装飾。
華やかなフランスのエッセンスを詰め込んだドレッシングテーブルは、小ぶりで収納力に優れ、現代の日常でも便利にお使いいただけます。
向き合うたび心弾むエレガントな逸品が、華麗なフランス宮廷のドレッシングルームを再現します。