
ライオンズ パウフィート コーヒーテーブル
売約済
品名 | ライオンズ パウフィート コーヒーテーブル |
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品番 | 9165-027 |
材質 | ウォールナット材 |
Age | 1920年代 |
Country | 英国 |
幅 | 96cm |
奥行き | 67cm |
高さ | 48cm |
商品説明
芸術的なカーヴィングと深遠なバーウォールナットの杢目が広がる、ライオンズパウフィートコーヒーテーブル。
ヨーロッパにコーヒーが登場したのは17世紀のことでした。1650年、オックスフォードに英国初のコーヒーハウスが誕生すると学生たちで賑わうようになり、やがて男性たちの社交の場へと変化していきました。また、フランスではルイ14世がトルコの大使からコーヒーを紹介されると上流階級の間で流行するようになり、同時にトルコの家具調度品や東洋磁器なども人気を博しました。ottoman tableと呼ばれるマザー・オブ・パールで埋め尽くされた多角形の低く小さな台は、コーヒーテーブルの原点ともいえる役割を果たす一方で、東洋の神秘的な美しさから室内装飾品としても好まれました。
ロココの雰囲気漂うこのテーブルの魅力のひとつは、曲線を駆使して情感豊かに表現されたピアスドカーヴィングでしょう。サーペンタインの優雅なカーヴに沿ってアカンサスがつたい、中央には大きなホタテ貝が彫刻されています。ホタテ貝は豊穣や再生のシンボルとして、古くから建築や家具の装飾に多用されてきました。もうひとつの意匠アカンサスは生命力の象徴として、こちらも古代ギリシャの時代から長きに渡り親しまれてきました。カブリオレ・レッグのニーにもホタテ貝があしらわれ、カーヴィングによる装飾で周囲を囲まれたテーブルは、どこから見ても美しく在るよう仕上げられています。
そして特徴的な脚先は、爪の先まで表現されたライオンズパウフィート。ライオンは英国の国章にサポーター(盾を持つ者)として描かれ、その勇猛な姿は権力の象徴です。18世紀より愛され続けているこの意匠は、まさに百獣の王の迫力をそのまま体現しています。特にこの脚のように毛並みまで彫刻されたものは、hairy paw feetと表記されることもあり高いクオリティの証でもあります。
そして、天板には艶やかな飴色のバーウォールナットが一面に広がり、湖面のような輝きを絶やしません。バー(burr)と呼ばれる木の瘤の断面には、言葉では表現できないほどに絶妙な杢目が現れることがあります。クォータリングの技法により広げられたその奥深い杢目は、心を奪う無限の美しさを湛えています。
大きめの天板は、お気に入りのカップやポットをゆったりと並べてお使いいただけます。
静謐な天板と躍動感溢れるカーヴィング、いくつもの美しさを集約した逸品が優雅な寛ぎのひと時をお約束いたします。