
パーケトリートップ ネストテーブル
売約済
品名 | パーケトリートップ ネストテーブル |
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品番 | 9165-053 |
Age | 1920年代 |
Country | フランス |
幅 | 50.7cm |
奥行き | 41.5cm |
高さ | 58.8cm |
備考 | 材質:キングウッド・マホガニー 表示サイズは一番大きなテーブル(Lサイズ)の最大寸法です。Mサイズ:幅39.5奥行35.6高さ55.9cm Sサイズ:幅27.2奥行29.3高さ52.8cm 3点で1セットのお品物です。 |
商品説明
格調高く華やかな意匠が魅力的なフランスのネストテーブル。
1914年から始まる第一次大戦は確かにフランスも戦勝国のひとつではありましたが、甚大な被害を受けたことは間違いなく一方でモディリアーニやピカソなどがパリのモンパルナスで芸術の新しい風を巻き起こし始めていた時代でもありました。
貴族から新興ブルジョワジーへと一部メンバーは変われど、実は富裕層と一般庶民との格差は20世紀に入っても19世紀からそれほど変わらなかったといわれます。アールヌーヴォー、アールデコと流行のデザインが過ぎていく中でも、ブルボン王朝の栄光を彷彿とさせるロココ調の意匠は、富裕層の間で好まれ、受け継がれてゆきました。
このネストテーブルは、そんな時代のなか、フランス富裕層の嗜好を受け継いだひと品。
化粧材は「王にふさわしい木」とよばれるキングウッド。深みのある美しい杢目の材は、フランスではルイ14世時代、そして英国ジョージアン期より王侯貴族の心をつかみ、高級キャビネットメーカーが好んで用いた高級材です。例えば画像はV&A所蔵、ルイ15世の時代に作られた、キングウッドとチューリップウッド、パープルウッドで飾られたフランスのコモード。ロココの意匠が施された優美な曲線に、銘木の化粧張りが施され、オルモルの細工が華やかさを引き立てます。
このようなロココのエッセンスを取り入れ、優雅さを残しつつ時代に合わせて使いやすくアレンジしたものが、このネストテーブルだといえるでしょう。升目状に張り込まれたキングウッドの天板/パーケトリー・トップ。エッジには歳月を経てよい色味になった真鍮材がまわされ、優雅な天板のフォルムをより引き立てているようです。脚はすらりとしたカブリオレ・レッグ。脚先とレッグのニーには、釣鐘草やアカンサスがモチーフとなったオルモルが施されており、華やかな印象で、小さなテーブルにこれ以上ない存在感を与えています。
使い回ししやすい3点セットのネストテーブル、しかもそれぞれが美しく整えられた珠玉の逸品は、「王にふさわしい材」としての品格を確かに備え、貴方の寛ぎの場所を優雅に演出します。