見事な天板の杢目と、印象的な脚元が特徴のコーヒーテーブル。

独特の脚先はスパニッシュフットとよばれるもの。もともとは1600年代にポルトガルで生まれ、英国に広まったのは17世紀半ば過ぎと言われています。ウィリアム&メアリー様式や、早い時期のクイーンアン様式で人気となり、その後も度々リバイバルされながら、ながくヨーロッパで愛されてきた意匠です。

天板は見事なバーウォールナットの化粧張り。自然が生み出したアートである杢目を匠の技でクオータリングに貼りこみ、さらに芸術性を高めています。細かい渦が緩急とりまぜてどこまでも続き、見飽きることがない深い世界へと見る者を誘います。

エドワーディアンのお屋敷。高い天井をもつグランドフロアのパーラーには、たっぷりと詰め物がされた、ゆったりしたチェアがならび、華やかな雰囲気で満たされています。ゲストのためのちょっとした飲み物などが置きやすいように、適度なサイズのテーブルがそここに配され、穏やかで上質な時間を過ごせることが約束されているよう。

そんなパーラーに置かれていたであろう、美しいコーヒーテーブル。

貴方の寛ぎのひとときに、深い歴史と芸術性をもつ、英国アンティークの逸品をぜひ加えてください。

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