
リーフシェイプ ティルトップテーブル
売約済
品名 | リーフシェイプ ティルトップテーブル |
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品番 | 9165-034 |
材質 | マホガニー材 |
Age | 1900年代 |
Country | 英国 |
幅 | 76cm |
奥行き | 76cm |
高さ | 59cm |
商品説明
リーフ(葉)を広げたような印象的なフォルムと、最高のマホガニーが見る者の心をとらえるティルトップテーブル。
ティルトップテーブルとは、使わないときには天板を傾けて(tilt)直立させ、壁際などに置く折りたたみ式テーブルの一種。大きめなものはブレックファーストテーブルなどに、小さめのものはティーテーブルやオケージョナルテーブルとして使われることが多かったようです。共通なのは、正餐ではなく、ちょっとした食事や作業の場としてのテーブルだということ。使わないときは天板を立てて置いておくため、上質なティルトップテーブルは、その状態でも映えるようなデザインやクオリティが求められました。
ロンドンのV&A美術館にも、凝った天板をもつ18世紀のティルトップテーブルが所蔵されています。
今回ご紹介するリーフシェイプのティルトップテーブルも、特に美しく、珍しいもののうちのひとつ。素晴らしいマホガニーの無垢材から削り出された天板は、金砂を潜めた泉のような輝きを放っています。センターから少し外れた場所に節があり、そこを中心として広がる杢目は、黄金の波紋のよう。見る角度によって表情を変え、いつまでも見飽きる事の無い深さをもっています。
また、天板自体のフォルムも、まるで広がった葉のような珍しいもの。フルーティングが施された支柱、見事なカーヴィングが華やかにニーと脚先を彩るトリポッド(三本脚)。それぞれが共鳴し合い、妙なる調べを奏でています。
お屋敷のドローイングルームでは、暖炉の前に美しいファイヤスクリーンを置いて楽しむことが多くありました。このティルトップテーブルも、スクリーンのように立てておいただけで、あまりにも美しい天板の杢目と、全体の華やかなフォルムで、まるで一片の絵のような完成度をもって空間を彩ります。
自然の造形と人の手仕事の見事な融和は、100年を経て更なる美の深みへと見るものを導き、至福のひとときを与えてくれます。