
ボウル&クロウ ネストテーブル
売約済
品名 | ボウル&クロウ ネストテーブル |
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品番 | 9165-054 |
材質 | ウォールナット材 |
Age | 1930年代 |
Country | 英国 |
幅 | 54.5cm |
奥行き | 41.2cm |
高さ | 55cm |
備考 | 表示サイズは一番大きなテーブル(Lサイズ)の最大寸法です。Mサイズ:幅44奥行35.5高さ52cm Sサイズ:幅33.8奥行31.5高さ49.5cm 3点で1セットのお品物です。 |
商品説明
ボウル&クロウの印象的な脚先と、表情豊かな杢目が魅力的なネストテーブル。
ネストテーブル自体の歴史は1800年頃から始まりますが、人気がでたのはヴィクトリアンよりもエドワーディアンになってからといわれています。ゲストを迎えるドローイングルームにおいて、かしこまったサロンセットよりもカジュアルなフォルムのソファなどが一般的となり、低めで取り回しのきくネストテーブルが重宝されたのかもしれません。
このネストテーブルはそのなかでも、特に凝ったフォルムと杢目の美しさが際立つひと品です。天板はウォールナットの化粧張り。美しい杢目はクォータリング(4分割)により万華鏡のような広がりをみせ、天板エッジに施された凝ったフラワーモチーフのカーヴィングの額縁のような効果もあいまってまるで3枚セットのアートを見ているような印象を与えます。
細部ながらも高い効果のあるこのようなカーヴィングにはいろいろなパターンがあり、英国家具史に名を残すトーマス・チッペンデールも、様々なスケッチを残しています。
レッグのニーには生命力の象徴、アカンサスが彫り込まれ、カブリオレ・レッグをより豪奢に、力強く見せています。そして脚先は、シノワズリ(東洋趣味)から影響をうけたといわれる、トーマスチッペンデール由来のボウル&クロウ。猛禽類が玉をつかんだ様を表す迫力ある造形は、龍と玉がモデルという説もあり、権力や富の象徴ともいわれ、長くヨーロッパで愛されてきたモチーフとなっています。
ゆったりと寛げるソファや、デザインの凝ったサイドチェアなど、思い思いの場所に腰掛けるゲスト達。手元のそれぞれにネストテーブルを配し、ちょっとした飲み物やケーキをサーヴするのはエドワーディアンにおいて、とびきりの洒落たおもてなしだったことでしょう。もちろん使わないときには、重ねてお部屋のコーナーにおいておけるのも、便利に使える魅力のひとつです。
ヨーロッパ伝統のモチーフを纏った姿の美しさに酔い、おもてなしのスマートさに驚く。
いつまでも変わらない価値を感じさせてくれる、強さと美しさを併せ持った英国アンティークです。