コンパクトなサイズと、美しいフォルムが秀逸なコーヒーテーブル。

このようなテーブルは、コーヒーテーブル、ティーテーブル、もしくはオケージョナルテーブル、等とまさに使う人によって名前を変えながら、古くからお屋敷のなかで便利に使われてきました。

深い表情をもつ天板はウォールナットの化粧張り。クオータリングという4分割の手法で貼られた飴色のウォールナットは、渦巻き状のバーと、杢目の複雑な形状が溶け合い、ひとつの美しい絵画のような趣をたたえています。エッジ部分が少し立ち上がった形状は、パイクレスト/Pie crustとよばれるもの。ちょうどパイのエッジのように見えることからそう呼ばれており、18世紀頃からとても人気となったスタイルです。このコーヒーテーブルはオーバルシェイプではありますが、そのパイクレストの部分が少し表情をもっており、上から見るとまるで1枚のリーフ（葉）のような印象を与えています。

小さめで取り回しやすいサイズ、ダブルペデスタル（2箇所の脚部）による安定感、そして美しく揃えられたチッペンデール様式の挽物の脚。全体として非常にまとまりがあり、優雅なフォルムを持つ秀作といってよいでしょう。

リビングルームのローテーブルとして、もしくはプライベートルームのサイドテーブルとして。

便利にお使いいただきながら、美しいスタイルにいつも癒される。そんな存在であり続けてくれる、英国アンティークの佳作です。

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