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クイーンアンスタイル サイドボード

売約済

品名 クイーンアンスタイル サイドボード
品番 9165-057
材質 ウォールナット材
Age 1930年代
Country 英国
143.5cm
奥行き 50.5cm
高さ 90cm

商品説明

最上級バーウォールナットを全身に纏った壮麗なクイーンアンスタイルサイドボード。

 

17世紀後半から18世紀前半にかけて英国家具の世界ではウォールナットの時代がやってきます。美しい木目だけでなく堅く密な材質のウォールナットはその加工のし易さから多くのキャビネットメーカーの手により、凝ったカーヴィングや多彩なマーケットリーが施された美しき家具となり、王室や貴族は挙って求めるようになりました。

 

中でもバー(burr)と呼ばれる木の根に出来た瘤から切り出したバーウォールナットは、ヨーロッパ家具の化粧張りによく使われる美しい装飾の一つです。この自然が作り出す瘤の模様は切り出すまでその姿は全くわからず、幸運にも美しく導かれた杢目はその一枚一枚が宝石のごとく価値ある存在でした。

 

このサイドボードの天板はそんな貴重なバーウォールナットで覆われ、自然だけが作り出せる神秘的なその美しさに吸い込まれそうになります。両扉と抽斗の前板にも惜しげもなくバーウォールナットの化粧張りが施され、完全なる美を作り上げます。さらに天板の縁にも巧みなカーヴィングが施され、隙なくバーウォールナットを引き立たせます。

 

アン・スチュワートは1702年にイングランド王国・スコットランド王国の君主となり、その後、初代グレートブリテン王国君主・アイルランド女王となった人物。アン王女の時代に確立された家具はクイーンアン様式と呼ばれ、チッペンデール様式とともに18世紀の英国家具を代表するスタイルとなりました。その様式は、曲線を多用しホタテ貝や植物が彫られるなど端麗なものである一方、英国繁栄を表すかのような勢いと自信を感じる高雅なものを生み出しました。

 

このサイドボードの脚もクイーンアン様式の代名詞ともいえる優美な曲線を活かしたカブリオレ・レッグ。そこには古代ギリシャより伝わる伝統的なモチーフのアカンサスが大胆に彫り込まれています。アカンサスの花言葉は芸術・美術・生命力。今なお愛され続けるこのモチーフがまさに強く美しく時代を経てきた家具を装います。そしてその美しさはそばにいる者を微笑みへと導くことでしょう。

 

"The Mirror"Albert Chevallier Tayler(1862-1925)

 

両扉の中には棚板も備えられ、深く大きな抽斗は実用性も兼ねそろえています。そこに在るだけで空間を一変させる圧倒的な存在感を放つクイーンアンスタイルサイドボード。自然美と人の技術が融合した逸品をご堪能ください。

 

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