
ワーリング&ギロー社 フーフフット サーペンタインデスク
売約済
品名 | ワーリング&ギロー社 フーフフット サーペンタインデスク |
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品番 | 9165-048 |
材質 | マホガニー材 |
Age | 1920年代 |
Country | 英国 |
幅 | 120cm |
奥行き | 51cm |
高さ | 79cm |
備考 | 天板までの高さ:76.5cm |
商品説明
英国の老舗キャビネットメーカー、ワーリング&ギロー社による、美しいデスク。
ワーリング&ギロー社とは1730年頃ランカスターで創業したギロー社と、リヴァプールにあったワーリング社が合併してできた高級家具メーカーのこと。イングランドの富裕層から絶大な支持を得て、豪華客船の内装家具や、英国王室、美術館で使用される数々の調度品を手掛けた世界最高級のキャビネットメーカーです。
ヴィクトリア時代には、お膝元のランカスターはもちろん、ロンドンの目抜き通りオックスフォードストリートにも支店をもち、その威容を轟かせていました。
そんなワーリング&ギロー社が手掛けたこのデスクは、滑らかな仕上げ、美しい杢目、そして品格あるフォルムが特徴の美しいもの。天板はクロスバンディングで囲まれ、絵のような杢目を引き立てています。前面のフォルムはサーペンタイン/Serpentineと呼ばれるもので、緩やかにS字を組み合わせたような弧を描き、流れるような優美さをもって空間を演出します。
特徴ある足先はフーフ・フット/Hoof foot。一般的には鹿(もしくは馬)の双蹄形の脚をモチーフにしており、ヨーロッパではルネサンス様式後期からみられ、英国では17世紀ごろ、ウイリアム&メアリー様式やクイーンアン様式の家具に多く見られるようになり18世紀に流行しました。このデスクの製造は1920年代頃と思われますが、大英帝国繁栄の曙ともいわれる時期の意匠をうまく取り入れ、威厳ある佇まいを持たせることに成功しています。
一般にライティングデスクは天板に革が貼られていることが多く、ペンのあたりが柔らかいようにできていますが、このように天板が木で仕上げられたものは、執務用にも、ドレッシングテーブルにも、そしてコンソールのようにも使えるように作られたものだと思われます。書斎に置けば凛々しい佇まいに執務がはかどり、ドローイングルームに置けばその優美さでゲストをもてなし、プライベートルームに置けば柔らかな曲線に心癒される。
様々なシーンに溶け込むことができる、英国の老舗キャビネットメーカーの底力を感じる佳品。
歴史と伝統が結実した美しいデスクは、妙なる空間と幸福なひとときを与えてくれます。