最高級ウォールナット材の華麗な杢目が素晴らしいネオクラシックスタイルの格調と気品にあふれるダヴェンポート。

こちらには非常に珍しい送り主からの金属プレートがついておりました。

「To Charles W. More   From his Freinds in The scottish Union Ins c.e. Co.  Edinbargh 1st. Jany,1879」と記載されています。はたしてCharles W.Moreとはどんな人物だったのでしょう。。。

こちらのダヴェンポートには世界三大銘木と称される最高級のウォールナットが使用されています。美しい濃淡を描く木目と独特な色味は高貴な印象を漂わせ、さらに経年によってしか纏えないしっとりとした古艶がダヴェンポートを彩ります。繊細な杢目や絶妙な色味からみても、最高級の銘木と謳われるサーカシアンウォールナットと思われます。森の至宝といわれるウォールナットならではの素晴らしい木質感は、このダヴェンポートに揺るぎない風格を与えています。

壺のモチーフの金属装飾レールがトップで高級感を添え、天板の中央にロゼッタ（太陽を象ったモチーフ）のマーケットリー（絵画的意匠の象嵌）が施されています。キーホールなどのマーケットリーはネオクラシックならではの端整ながら格調溢れるデザインで、ネオクラシックの雄、ロバート・アダムも多用したアカンサスと花の組み合わせ。流麗な美しさが精緻な技術で表現されています。ライティングスロープは革張りの金彩縁どり仕上げで、オックスレッドの色味が経年変化によりさらに深みを増し、レザーマニアもうならせる素晴らしい風合いです。その周囲を抜かりなくストリンギング（線象嵌）が彩ります。サイドは木製ノブのついたドロワー（引出し）となっており、片側は装飾のフェイクドロワーです。実用性を重視しつつも、洒落っ気のある英国紳士の遊び心を感じます。フロントポストもネオクラシックデザイン、上下はアカンサススクロールとメアンダー（雷文）の組み合わせで、ドットカーヴィングも施された丁寧な仕上げです。

英国らしいこだわりと風格を兼ね備えたフォルムはノーブルの極み、永遠のプレステージを約束してくれます。
友情の証しとして贈られたダヴェンポートは世紀を超えて幸運な邂逅を繰り返し、これからも特別な絆をずっと守り抜いてゆくことでしょう。

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