
インレイドサーペンタインミュージックキャビネット
売約済
品名 | インレイドサーペンタインミュージックキャビネット |
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品番 | 9139-068 |
材質 | マホガニー材 |
Age | 1900年代 |
Country | 英国 |
幅 | 55.8cm |
奥行き | 41cm |
高さ | 97.5cm |
商品説明
全体の柔らかなフォルムが魅力的なミュージックキャビネット。
ミュージックキャビネットとは、おもに楽譜を仕舞うためにつくられた家具のこと。オープン棚タイプや抽斗タイプ、部分的にディスプレイ部分がついたものなどいろいろなバリエーションがありますが、どれもこぶりで、クオリティの高いことがミュージックキャビネットの特徴。
ヴィクトリア時代、上流階級のサロンやパーラーでは必ずと言っていいほどピアノがあったため、それに付属するミュージックキャビネットはゲストの鑑賞に堪えうるクオリティを持つ必要があったのです。
そして、このミュージックキャビネットの大きな特徴はそのフォルム。
19世紀末にオーストリアやパリで流行した華やかで有機的なアールヌーヴォーは、もとは英国のウィリアム・モリスが提唱したアーツ&クラフツから始まったもの。大陸で大きく花開いたアールヌーヴォーは、再び英国に上陸し、英国らしく、ややすっきりと直線的に、凛とした雰囲気をもつような意匠へと作りこまれていきました。
このミュージックキャビネットは、ちょうどその頃の作品。ヴィクトリアンが終わり時代はエドワーディアンへ移行し、大陸のアールヌーヴォーが英国へと逆上陸した頃。
アールヌーヴォーの特徴である植物的な柔らかなカーヴをもつ脚。抽斗全面はサーペンタイン状に波打ち、天板を支える支柱はしなやかな曲線を描いています。上質なマホガニーに細かなインレイが施された前板は、手前にひくと倒れるミュージックキャビネットならではの特別な構造。楽譜を取り出しやすくするための、こだわりの細工です。
全体に流れるような曲線を活かしながらも、どこかすっきりと端正にまとめられているのが英国アールヴォーの特徴。薄い書類を整理するのにうってつけな構造は、細かいジュエリーや時計などを並べるにも適しています。上部のオープンシェルフは、ご自慢のコレクションを飾るのにぴったりなステージ。
リビングに、ダイニングに。
家族とゲストの目をいつも楽しませてくれる、英国アンティークの逸品です。
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