
アーリーヴィクトリアン カーヴドアームチェア
売約済
品名 | アーリーヴィクトリアン カーヴドアームチェア |
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品番 | 9165-032 |
材質 | ウォールナット材 |
Age | 1840年代 |
Country | 英国 |
幅 | 57.5cm |
奥行き | 59.5cm |
高さ | 74cm |
備考 | 座面までの高さ:39cm |
商品説明
ひとつのチェアに込められた三つのシンボル、アーリーヴィクトリアン カーヴドアームチェア。
このチェアの見どころは英国の花々をモチーフにした見事なカーヴィング。1801年、英国は現在の前身である「グレートブリテン及びアイルランド連合王国」となりました。アイルランドのシャムロック、スコットランドのアザミ、そしてイングランドの薔薇、それらをひとつにすることで国の統合を表現しました。フレームにはそんな三つの花々とアカンサス、Cスクロールが立体感のある丁寧なカーヴィングで表情豊かに表現されています。
古艶を纏ったウォールナットは力強く、身をゆだねれば寛ぎのひと時が訪れます。低めの座面はゆったりと心地良く、サロンやドローイングルームでゲストをもてなす最高のチェアとなることでしょう。
もうひとつの魅力は1878年にウィリアム・モリスがデザインしたピーコック&ドラゴンのファブリック。モリスは生活と芸術の統一を目指し1861年にモリス・マーシャル・フォークナー商会を設立、家具やテキスタイルなど室内装飾を扱う事業を始めました。それはやがてアーツ・&クラフツ運動となり、各国に大きな影響を与えることになります。
モリスは15~16世紀のシチリア島のシルク織りをもとにこの生地をデザインしたといいます。美しい青藍色の羽を持つ孔雀は邪気を払うといわれ、一方でドラゴンは七つの大罪のひとつ、憤怒を象徴する悪とされていました。しかしその強さは自然の猛威の体現であり、ドラゴンは権力の象徴としてウェールズを始め、国旗や紋章に取り入れられています。美と力のシンボルを抱えるこのデザインには、自然に対するモリスの敬虔な想いが込められているのかもしれません。
このチェアがつくられたのは1840年代。アーリーヴィクトリアンの傑作にファブリックのドラゴンが加えられたことで、英国を象徴するこの上ないチェアとなりました。
150年以上もの歳月を重ねてきたチェアからは遥かなる英国の歴史が流れてくるようです。
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