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チッペンデール カーヴィング チェア

売約済

品名 チッペンデール カーヴィング チェア
品番 9165-033
材質 マホガニー材
Age 1900年代
Country 英国
60.5cm
奥行き 56.5cm
高さ 102cm
備考 座面までの高さ:48.5cm
表示価格は1脚あたりの金額です。 2脚・4脚・6脚いずれかの単位での販売です。

商品説明

風格溢れるデザインとマホガニーの古艶が煌めく不朽の傑作、チッペンデールカーヴィングチェア。

 

家具デザイナー、トーマス・チッペンデールが活躍した18世紀は、産業革命により経済が発展し、ブルジョワジーが台頭してきた時代でした。それまで宮廷や貴族のものだった豪華な家や家具に手が届くようになると、彼らの勢いを先導するかのようにチッペンデールは図版「Director」を出版し、中産階級に向けた家具を数多く提案しました。クイーンアン様式に影響を受けつつ、ロココ様式を取り入れたアシンメトリーの煌びやかなデザインや中国趣味を織り交ぜた風雅な家具を、時には製作が困難なほど凝った装飾で仕上げていきました。

また、それらの家具を携えてNewby HallやWilton Houseなど多くのカントリーハウスの内装も手がけ、大きな成功を収めました。

Newby Hall, Dining room in Yorkshire

チッペンデール家具の醍醐味は椅子と評されるほど、「Director」だけでもおよそ60種もの椅子やソファがデザインされています。このチェアは紛れもなくチッペンデール様式の傑作であり、その堂々たる姿は最上の風格と美しさを纏い頂点に君臨し続けています。

 

クレスティンはサーペンタインの曲線が優雅に流れ、シェルやスクロールリーフのカーヴィングの美しさには感嘆のため息が漏れるほど。そこから垂れる葉は木とは思えぬほど瑞々しく、目を見張るほどのリアリティです。

また、背もたれは「無限の象徴」と言われるギローシュ(組紐文)を思わせるモチーフに生い茂るリーフが絡み、悠々とした美しさを湛えています。さらに、流麗なカブリオレ・レッグには葉の先まで丹念に彫られたアカンサスの葉がつたい、その花言葉でもある生命力に溢れています。そして脚先はシノワズリの影響を受けたボール&クロウ。節や爪の先まで忠実に再現されたフォルムは真に迫る迫力で、その力強い佇まいからは美麗と尊厳が漂います。

また、チッペンデール様式ではマホガニーが多く使われました。その褐色の古艶は時を重ねるごとに深みを増し、重厚な空間を演出します。そこに合わせるファブリックは壮麗なデザインながら、控え目なピンク色で全体を上品にまとめています。

 

Christmas Day by George Goodwin Kilburne (English, 1839-1924)

 

チッペンデール様式の後にはネオクラシカル様式など新たなデザインが誕生しますが、19世紀の中頃から後半には再びそのスタイルが流行することになります。それは時代が変わっても彼のデザインの素晴らしさは変わらないという証ではないでしょうか。

そんなチッペンデール様式の粋が凝縮された、恒久の美しさを誇る逸品をご堪能ください。

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