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ミッドヴィクトリアン バルーンバックチェア

売約済

品名 ミッドヴィクトリアン バルーンバックチェア
品番 9151-046
材質 ウォールナット材
Age 1870年代
Country 英国
44.5cm
奥行き 50cm
高さ 89.5cm
備考 座面までの高さ:46cm
価格は1脚あたりの金額です。

商品説明

エレガンスのエッセンスが結晶したような、ミッドヴィクトリアンのバルーンバックチェア。

バルーンバックチェアとは、主に19世紀ヴィクトリア時代から流行った、バルーン/風船のような丸い背もたれをもつチェアのこと。それまでの主流であった重厚なルイ15世スタイルのチェアへのアンチテーゼとして広まったともいわれています。使われるシーンは、重厚なダイニングというよりは、お屋敷の中のもっと軽い場所でした。例えば午後のお茶の時など、小さめで優雅なバルーンバックチェアがたいそう好まれました。
Afternoon Tea by Alexander Rossi(1840-1916)
バルーンバックチェアの定義は広く、トップレイルが扁平になったり、背もたれに貫が入ったものもバルーンバックとよびますが、このチェアはの背もたれは潔いほどシンプル。トップレイルのセンターにロココ風のカービングがさりげなくあしらわれた他は、オーバルの背もたれはきっぱりとシンプルな曲線で構成され、まさに「バルーン」の名称にふさわしいものとなっています。18世紀ロココの曲線を再評価してできたともいわれるバルーンバックの生い立ちそのものを表しているともいえるでしょう。身体を預ければ、背中のあたりは不思議なくらい快適で、長いチェアづくりの歴史をもったヴィクトリアンの職人の匠の技を感じます。

素材はバルーンバックチェアの正統派な素材のひとつ、飴色の光沢をもつウォールナット。150年近い歳月は、大切に活かされた良い木のもつ魅力を最大限に魅せています。張地の高級ジャガードが織り出す柄は、ヨーロッパ伝統のモチーフ、壺と唐草。「生命の泉」の暗喩をもつ壺は、古代オリエントを源とし、信仰とともにヨーロッパの人々に長く愛されてきたものです。
Two winged griffins, oriental-Byzantine bas-relief on the facade of St. Mark's Basilica, San Marco, Venice, Veneto, Italy

ワイト島にあるオズボーン・ハウスの一室で、ヴィクトリア女王がアルバート公と隣り合わせでバルーンバックチェアに座り、ヨーロッパ政策などを話し合ったともいわれるバルーンバックチェア。

英国ヴィクトリアンの歴史そのものを優美な姿に込めたチェアをどうぞご堪能ください。
 
*壺のモチーフについて、スタッフブログで詳細をご説明しています。詳しくはこちらからどうぞ.

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