耽美な芸術を奏でる、アールヌーヴォーミュージックキャビネット。

ブリティッシュ・アールヌーヴォーを軽やかに体現したミュージックキャビネットは、端正なフォルムと秀逸な象嵌が融合した美しいひとしな。優美な旋律が流れてくるような、洗練された生粋の英国スタイルをご覧ください。

英国で「モダンデザインの父」と呼ばれるウィリアム・モリスが提唱したアーツ＆クラフツ運動は、海を越えたヨーロッパ大陸でアールヌーヴォーという芸術運動に発展し、逆輸入されるかたちで英国へと流入してきました。このキャビネットがつくられたのは1890年代。工芸美術の世界に新しい波が湧き上がる中でつくられたものです。

ブリティッシュ・アールヌーヴォーの特徴は直線的なフォルムと曲線的な装飾です。このキャビネットもその要素で構成され、アーツ＆クラフツ運動の流れを汲む英国らしい仕上がりとなっています。トップと下扉に施されたマーケットリーは、有機的な曲線で植物の美しさを端麗に表現しています。滑らかな曲線の象嵌は高度な技術を必要とし、花のピースにはサンディングによる影付けがされています。このような手間のかかる作業が、繊細で芸術的な装飾を可能にしたと言えるでしょう。

楽譜の収納のためにつくられたミュージックキャビネットですが、大きなガラス扉をもつこのキャビネットであれば、ディスプレイキャビネットとしてもお使いいただけます。棚板は動かすことができるので、背の高いアイテムでも収納可能です。揺れ感のあるアンティークガラスは、扉の中の世界を幻想的に見せてくれます。下扉は手前に引き出す仕様で、中には仕切りが付いており、雑誌や書類の収納といった現代の生活にも重宝するのではないでしょうか。

古艶が光る褐色のマホガニーが堂々とした存在感を示しつつも、コンパクトなサイズはお部屋に収まりやすく、様々なシーンで鮮やかに空間を彩ります。

日々の暮らしに「新しい芸術」の風が吹く。

アールヌーヴォーの美しさが詰まった傑作です。

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