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チッペンデールスタイル コーナーキャビネット
売約済
品名 | チッペンデールスタイル コーナーキャビネット |
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品番 | 9165-038 |
材質 | マホガニー材 |
Age | 1900年代 |
Country | 英国 |
幅 | 72cm |
奥行き | 40cm |
高さ | 198cm |
在庫数 | 1 |
商品説明
ダークマホガニーの古艶と優美なペディメントが目を惹く、品格あふれるコーナーキャビネット。
ヴィクトリアンの終わり、エドワーディアンの初めごろに作られたと思われるこの優美なコーナーキャビネットはフリーズ(幕板)や側面コーナーに這わせた、緻密なブラインド・フレットワーク、そして天板上に掲げられたスワンネック・ペディメントが特徴の美しいお品物。
ペディメント(破風)自体は古代ローマ・ギリシア時代の建築様式から始まり、ヨーロッパの伝統的な建築、そしてそれに影響を受けた家具によくみられるものです。
様々なフォルムのペディメントがありますが、そのなかでもスワンネック・ペディメント(もしくはグースネック・ペディメント)は二つのS字形の曲線からなる優美なもので、中央には小さな台座や花瓶、パイナップルなどが配されます。クィーンアン様式の時からよく見られ、ジョージアンの頃にとても普及しました。かのトーマス・チッペンデール(1718-1779)も好んで取り入れた意匠の一つです。
このコーナーキャビネットにあるスワンネック・ペディメントは、ピアスド・フレットワークが施された美しいもの。透けたマホガニーの向こうに空間がみえ、軽やかで可憐な表情をみせています。扉は上下ともにチッペンデールスタイルの木枠が美しいグレイズド・ドア(ガラスドア)。上部に2枚、下部に1枚ある棚板は固定式で、収納物をしっかりと支えます。足元は、このスタイルでは珍しく、アカンサスのレリーフが施されたカブリオレレッグとなっており、ペディメントの曲線と呼応するかのように軽やかな優美さで全体をまとめています。
背が高く、存在感のあるキャビネットやブックケースは、インテリアを印象づける大切なアイテム。お屋敷のドローイングルームをはじめ、プライベートな場所でも品格ある空間づくりに欠かせないものでした。
お部屋のコーナーに一つ置けば、クラシカルで優美な雰囲気があふれ出す、英国アンティーク家具の逸品。
ぜひ、歴史と伝統の妙なる美を体感してください。