スタイリッシュなフォルムと華麗なマーケットリー（絵画的意匠の象嵌細工）が秀逸なエドワーディアンディスプレイキャビネット。

マホガニー材ならではの赤褐色の色合いと、良い材だけがもつことを許される古艶はキャビネット全体を優美な印象に仕立てています。中央のフロントパネルに施されたインレイは、ジョージアンから続くネオクラシカルなモチーフである花綱とリボンの繊細なマーケットリー。センターのオーバルに使用されている木材は貴重なサテンウッド。黄金色の奥深い輝きをもつ貴重な材を完成度の高い意匠にたくみに取り込み、見事な仕上りとなっています。トップや扉周りに施された線象嵌は、細線のなかもさらに細かい柄が入った手の込んだもの。このキャビネットに込めた注文主と職人の想いが伝わってきそうです。ボトムの最下段には二つの引き出しがあり、実用的な工夫も見逃せません。スペードレッグのすっきりとしたレッグデザインは、エドワーディアンならではの洗練された印象を演出してくれます。

内部のファブリックは、優しいクリーム色のジャガード織り。大胆な大柄のパターンですが、色合いがクリーム色のグラデーションに統一されているため主張しすぎず、キャビネット全体の中で程よいアクセントとなっています。

伝統的英国スタイルでありながら、重厚すぎず、ノーブルで品格ある佇まい。それほど大きすぎない頃合いのサイズ感は、リビングルームのみならず、プライベートルームにもおすすめです。

素晴らしいコレクションをセンス良く演出できる格調高いディスプレイキャビネットは、空間をより印象深いものにしてくれることでしょう。

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